当サイトは国土交通省・警察・JAF・日本自動車タイヤ協会(JATMA)など公的機関や団体の公開情報と、自動車・タイヤメーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。タイヤのサイズや指定空気圧、締め付けトルクは車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書や車体の表示で確認してください。冬用タイヤの規制やチェーン規制は道路・地域・時期で変わるため、お出かけ前に道路管理者や警察の最新情報を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
冬が近づいて、去年のスタッドレスタイヤを出してみたら、溝が減っている気がする。『これ、あと1シーズン使えるのかな』と迷いますよね。
結論から言うと、スタッドレスタイヤの溝は「プラットホームが出ているかどうか」で冬に使えるかを判断します。プラットホームは、溝が新品時の50%まで減ると出てくる目印です。
まずはタイヤの側面にある矢印を探して、その先の溝を見てみてください。この記事では、溝の深さの見方と測り方、交換時期の決め方を紹介します。
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スタッドレスタイヤの溝の深さ|新品は何ミリ?
スタッドレスタイヤの新品の溝の深さは、商品やサイズによって違い、全部に共通する「何ミリ」という公的な数字はありません。大事なのは、新品時から何%減ったかで、50%がプラットホームの位置です。
『スタッドレスの新品の溝って何ミリあるの?』という疑問はとても多いです。ただ、溝の深さはタイヤの商品・サイズごとに設計が違います。
そのため、日本の基準は「何ミリ」ではなく「新品時の何%か」で決まっています。JATMA(日本自動車タイヤ協会)は、残り溝が新品時の50%未満になったスタッドレスは冬用タイヤとして使わないよう案内しています。
| 知りたいこと | 確かめ方 |
|---|---|
| 新品の溝の深さ | 買う時に店で聞く。新品のうちに自分で測って記録する |
| プラットホームの位置 | 側面の矢印の先の溝の中。新品時の50%の高さにある |
| スリップサインの位置 | 溝の底の少し高い部分。残り1.6mmの目印 |
| 今の溝の深さ | 溝の深さを測る道具(デプスゲージ)で測る |
プラットホームは何ミリで出る?
『プラットホームは何ミリで出てくるの?』と聞かれることもあります。答えは「新品時の深さの半分」なので、新品の深さが分かれば自分で計算できます。
自分のタイヤで、次の表を埋めてみてください。数字は空欄にしてあります。
| 項目 | 自分のタイヤ |
|---|---|
| 新品時の溝の深さ(測った値か、店で聞いた値) | mm |
| プラットホームが出る深さ(新品時の半分) | mm |
| 今の溝の深さ(いちばん浅いところ) | mm |
| 新品時から減った割合 | % |
新品のうちに測っておくと楽
スタッドレスタイヤを新品で買ったら、取り付けの日に一度溝を測っておくのがおすすめです。新品の溝の深さが分かっていれば、毎シーズンどれだけ減ったかを数字で追えます。
例えば、こんなふうにメモしておくと便利ですよ。
「1シーズン目の終わり:前輪○mm、後輪○mm」
「2シーズン目の前:前輪○mm、後輪○mm」
溝を3段階で見る|冬に使えるか・夏に回せるか
スタッドレスタイヤの溝は、「新品」「プラットホーム(50%)」「スリップサイン(1.6mm)」の3段階で考えると迷いません。プラットホームが出たら冬は卒業、スリップサインが出たら夏の道でも使えません。
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。溝の状態を3段階に分けて、冬と夏それぞれで使えるかを表にしました。

| 溝の状態 | 冬(雪道・凍った道) | 夏(乾いた道・雨の道) | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 新品から50%未満の減り(プラットホームが出ていない) | 使える(硬さ・ひびも確認) | 使えるが、夏用より止まるまで長めの傾向 | JATMA |
| 50%以上減った(プラットホームが出た) | 冬用タイヤとしては使わない | 1.6mmまでは夏用として使える | JATMA |
| 1.6mm(スリップサインが出た) | 使えない | 使えない(保安基準を満たさない) | 保安基準・JATMA |
プラットホームが出たら冬は使わない理由
JATMAは、冬用タイヤは溝が浅くなると、雪道や凍った道での性能が下がってスリップしやすいと説明しています。ブリヂストンも、新品から50%減った段階で、雪や氷の上のグリップが大きく下がると案内しています。
『まだ半分も溝が残っているのに?』と思いますよね。でも、スタッドレスは深い溝で雪をつかむタイヤなので、半分になるとその力がぐっと落ちてしまうんです。
プラットホームは、側面の矢印が示す4か所にあります。片減りしていると、1か所だけ先に出ることもあります。4か所とも、内側と外側の両方を見てみてください。
プラットホームは「冬用タイヤの限度」の目印
JATMAの用語の説明では、プラットホームは、日本の道路交通法施行細則などで決められた冬用タイヤとしての使用限度を示すために、溝に設けられた目印とされています。
つまり、ただの摩耗の目安ではなく、冬用として使える限度を示すための印なんです。雪の日に「冬用タイヤだから大丈夫」と言えるのは、プラットホームが出ていないことが前提だと考えておきましょう。
夏に回して履きつぶす時の注意
プラットホームが出たスタッドレスを、夏に回して使い切る方もいますよね。JATMAの基準では、1.6mmまでは夏用として使えるとされています。
ただし、JAFのテスト(2015年3月、テストコース)では、プラットホームが出たスタッドレスは、乾いた道でも濡れた道でも夏タイヤより止まるまでの距離が長くなりました。
| JAFのテスト(直線の急ブレーキ・平均) | 夏タイヤ(新品同様) | スタッドレス(プラットホーム出現) |
|---|---|---|
| 乾いた道・時速60km | 17.0m | 18.8m |
| 濡れた道・時速60km | 16.7m | 20.3m |
| 濡れた道・時速100km | 47.6m | 72.2m |
この数字はJAFのテストでの結果で、どの車・どの路面でも同じになるわけではありません。履きつぶす時は、雨の日のスピードを控えめにしてください。くわしくはスタッドレスタイヤを夏に履きつぶすのはあり?で紹介しています。
スリップサインが出たら使えない
スリップサインは、溝の残りが1.6mmになると出てくる目印です。保安基準では、溝のどの部分も1.6mm以上必要とされています。
JAFのページでは、スリップサインが出たタイヤで公道を走ると、違反点数2点・反則金9,000円と案内されています(普通車の場合の例)。1か所でも出ていたら、そのタイヤは交換が必要です。スリップサインの見方はスリップサインとはで紹介しています。
スタッドレスタイヤの溝の測り方
いちばん確実なのは、側面の矢印を目印にプラットホームが出ていないかを見ることです。数字で知りたい時は、溝の深さを測る道具(デプスゲージ)で何か所か測ります。
『溝ってどうやって測ればいいの?』という方のために、自分でできる手順を紹介しますね。

- 平らな場所に車を止め、ハンドルを切ってタイヤの接地面を見やすくする
- 側面の矢印(4か所)を探し、その先の溝にプラットホームが出ていないか見る
- デプスゲージを溝の底にまっすぐ当てて深さを測る
- 内側・真ん中・外側と、周りの何か所かで測る
- いちばん浅いところの値を、4本分メモしておく
測る時に気をつけること
保安基準の溝の測り方では、サイプ(細かい切り込み)やプラットホーム、スリップサインの部分は、測る対象から外されています。ゲージを当てるのは、太い溝の底です。
また、前輪と後輪で減り方が違うこともよくあります。駆動輪のほうが早く減ることもあるので、4本とも測ってみてください。
前と後ろで減り方が違う時は
4本を測ってみると、前輪だけ減りが早い、ということもよくあります。JATMAは、減り方をそろえて寿命を延ばすために、タイヤの位置交換(ローテーション)を定期的にするよう案内しています。
ブリヂストンも、スタッドレスで位置交換を適宜行うよう勧めています。ただし、回転方向が決まっているタイヤは入れ替え方が限られるので、店で相談しながら進めると安心です。くわしくはスタッドレスタイヤのローテーションで紹介しています。
100円玉で測る方法はどう?
100円玉を溝に差し込んで、「1」の字の見え方で判断する方法を聞いたことがある方も多いはずです。
これは、ブリヂストンが自社のスタッドレス向けに示している簡易的な確認方法です。ほかの商品にもそのまま当てはまるとは限らないので、目安として使い、最後はプラットホームで判断するのが安心です。
ゲージが手元にない、見方に自信がない時は、タイヤ店やガソリンスタンドで点検してもらうのが確実です。履き替えのついでに、溝と硬さを一緒に見てもらうと手間が省けますよ。
プラットホームの見方は、スタッドレスタイヤのプラットフォームとはでもくわしく紹介しています。
溝が十分あっても安心できない時|ひび割れ・硬さ・年数
スタッドレスタイヤは、溝があってもゴムが硬くなっていると十分に効きません。溝と一緒に、ゴムの硬さ・ひび割れ・年数も見て判断しましょう。
『溝はたっぷりあるから、まだまだいける』と思いがちですが、ここが落とし穴なんです。
ブリヂストンは、ゴムが硬くなったら溝があっても十分な効きは得られない、と説明しています。シーズン前に、硬度計のある店で硬さを確かめるよう勧めています。
| 見るところ | 目安・根拠 | 迷った時 |
|---|---|---|
| 溝 | プラットホームが出たら冬用として使わない(JATMA) | 店で測ってもらう |
| ゴムの硬さ | 何度で交換という公式の数字は見当たらない | 店の硬度計で測ってもらう |
| ひび割れ | 中のコードに届いていなければ継続使用は可能(JATMA) | 深さを店で見てもらう |
| 年数 | 使い始めから5年以上で点検、製造から10年で交換推奨(JATMA) | 製造年週を確かめる |

スタッドレスの溝とひび割れ
溝の底やブロックの付け根に、細かいひび割れが出ていることもあります。JATMAは、ひび割れを5段階の写真例で示し、中のコードに届いていなければ使い続けられるとしています。
ただし、ひびは一度できると直りません。大きく育ったひびはコードに届いている可能性があるので、早めに店で見てもらいましょう。
年数で見る時の目安
タイヤの側面の4桁の数字で、製造年が分かります。前の2桁が週、後ろの2桁が年です(JATMA)。
ゴムは使わなくても時間とともに劣化します。溝だけでなく、製造年も一緒にメモしておくと判断しやすくなります。寿命の見分け方はスタッドレスタイヤの寿命の見分け方で紹介しています。
溝から決めるスタッドレスタイヤの交換時期
交換時期は、「次の冬が始まる前にプラットホームまで余裕があるか」で考えると決めやすくなります。何シーズンで交換という公的な決まりはないので、毎シーズン溝を測って減り方を見ておきましょう。
スタッドレスの寿命を溝で考える時、『あと何シーズン?』と知りたくなりますよね。でも、1シーズンにどれだけ減るかは、走る距離や道で変わります。
そこで、シーズンの終わりと始まりに溝を測り、減り方を自分の数字でつかんでおくのがいちばん確かです。
- プラットホームまでの残りの溝を測った
- 去年の同じ時期と比べて、どれだけ減ったか分かる
- ゴムの硬さを店で見てもらった
- 製造年と使い始めた年を確かめた
- 片減りやひび割れがないか見た
スタッドレスの溝が4mm・5mmの時
『溝が5mmくらいだけど大丈夫?』『4mmならどう?』と、数字で迷う方も多いです。
ブリヂストンは、スタッドレスのチェック項目の1つに「溝の深さは十分ですか?(5mm以上ありますか?)」を挙げています。また、JAFはタイヤ全般の交換の目安の1つに「残り溝4mm以下」を挙げています。
| 残りの溝の考え方 | 見ること |
|---|---|
| プラットホームまでまだ余裕がある | 硬さ・ひび・年数に問題がなければ、今シーズンも使える見込み |
| プラットホームのすぐ手前 | シーズン中に出てくる可能性。交換の準備を始める |
| プラットホームが出ている | 冬用としては使わない。夏に回すか交換 |
ただ、新品の深さはタイヤによって違うので、4mm・5mmが新品の何%にあたるかもタイヤごとに違います。数字だけで決めず、最後はプラットホームで判断してください。
新しいスタッドレスに替える時のポイント
交換すると決めたら、4本まとめて替えるのが基本です。JATMAは、冬用タイヤは全車輪に付けないと車の動きが安定しないと案内しています。
また、ブリヂストンは新品のスタッドレスについて、時速60km以下で200km以上の慣らし走行を勧めています。表面の皮がとれて、本来のグリップが出てくるためです。
『新品にしたから、すぐに雪道も安心』とはいかないんですね。初雪の前に慣らしが終わるよう、少し早めに替えておくと安心ですよ。
交換の目安を超えそうな時の考え方
スタッドレスの交換時期が、車検や夏タイヤの交換と重なることもありますよね。
タイヤ代や車検の費用がかさんで今の車を手放すことも考えるなら、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。先に相場を知っておくと、新しいタイヤを買うかどうか判断しやすくなりますよ。溝の限度の考え方はタイヤの溝は何ミリで交換?でも紹介しています。
スタッドレスタイヤの溝についての知恵袋の相談
知恵袋では、「残り5mm前後ならあと1シーズン?」「100円玉で1の字が見えたら交換?」「溝があれば10年使えるって本当?」といった相談がよく読まれています。
よく読まれている相談を要約して、答えていきますね。
「残りの溝が5mmを切るくらい。あと1シーズン使える?」
スタッドレスの残り溝が5mm前後で、あと1シーズン使えるか迷っているという相談です。
『あと1回だけ持ってくれれば…』という気持ち、よく分かります。ただ、何シーズン使えるかは、新品時の深さと1シーズンの減り方によります。
まずは、プラットホームまでの残りを確かめてみてください。すぐ手前なら、シーズン中に出てくる可能性があります。硬さも合わせて店で見てもらうと判断しやすいです。
「100円玉で測ったら、1の字が完全に見えた」
100円玉を溝に差したら「1」の字が全部見えたけれど、交換が必要かという相談です。
この方法はブリヂストンが自社のスタッドレス向けに示す簡易的な確認方法です。「1」が見えるのは溝が減ってきているサインと受け止めて、プラットホームが出ていないかを確かめてください。出ていれば、冬用としては使わない時期です。
「溝があれば、スタッドレスは10年くらい使えるって本当?」
雪の多い地域の人から、溝があれば10年くらい使うと聞いたけれど本当か、という相談です。
JATMAは、製造から10年たったタイヤは溝があっても交換を勧めています。また、使い始めて5年以上なら店で点検を勧めています。
それに、ゴムが硬くなると溝があっても効きにくくなります。溝だけで何年も使い続けるのではなく、硬さと年数も毎シーズン見てもらうのが安心です。
「溝は十分でも、ゴムが硬いとシャーベット状の雪で取られる?」
溝はまだ十分あるのに、ゴムが硬くなるとハンドルを取られるのか知りたい、という相談です。
ブリヂストンは、溝が十分あっても柔らかさがないと冬用タイヤとして使えないと案内しています。溝の深さと硬さは別々に見るものなので、溝に余裕があっても、シーズン前に硬さを店で測ってもらってください。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
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『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
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よくある質問
スタッドレスタイヤの新品の溝は何ミリですか?
商品やサイズによって違い、全部に共通する数字はありません。買う時に店で聞くか、取り付けた日に自分で測って記録しておくと、減り方を追いやすくなります。
スタッドレスタイヤのプラットホームは何ミリで出ますか?
新品時の溝の深さの50%のところで出てきます。新品の深さが分かれば、その半分がプラットホームの位置です。
スタッドレスタイヤの溝は何ミリで交換ですか?
冬用としては、プラットホームが出たら使わないのがJATMAの基準です。夏に回す場合も、スリップサイン(1.6mm)が出たら使えません。
スタッドレスタイヤの溝の測り方は?
側面の矢印の先の溝でプラットホームが出ていないかを見て、数字で知りたい時はデプスゲージで何か所か測ります。不安ならタイヤ店で点検してもらいましょう。
溝があっても交換したほうがいい時はありますか?
ゴムが硬くなっている時、コードに届くひび割れがある時、製造から10年たった時などです。溝と一緒に硬さ・ひび・年数も確かめてください。
まとめ
- スタッドレスタイヤの新品の溝の深さは商品ごとに違い、共通の「何ミリ」はない
- 溝は新品・プラットホーム(50%)・スリップサイン(1.6mm)の3段階で見る
- プラットホームが出たら冬用として使わず、1.6mmまでは夏用として使える
- 測る時は側面の矢印を目印にし、数字はデプスゲージで何か所か測る
- 溝があってもゴムが硬いと効かないので、硬さ・ひび・年数も合わせて見る





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