当サイトは国土交通省・警察・JAF・日本自動車タイヤ協会(JATMA)など公的機関や団体の公開情報と、自動車・タイヤメーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。タイヤのサイズや指定空気圧、締め付けトルクは車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書や車体の表示で確認してください。冬用タイヤの規制やチェーン規制は道路・地域・時期で変わるため、お出かけ前に道路管理者や警察の最新情報を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
タイヤの溝に小さな出っぱりを見つけて、『これがスリップサイン?まだ使えるのかな』と気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、スリップサインは溝の深さが1.6mmになったことを知らせる目印で、一部でも出たタイヤは夏でも冬でも使えません。スタッドレスタイヤの場合は、その前に出る「プラットホーム」が冬用としての使用限度です。
この記事では、スリップサインの位置と見方、プラットホームとの違いを紹介します。
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スリップサインとは?
スリップサインとは、タイヤの溝の底に作られた盛り上がりで、溝の残りが1.6mmになると周りの面と同じ高さになって見えてきます。公的な文書では「ウエア・インジケータ」と呼ばれています。
『スリップサインって、スタッドレスにもあるの?』と思う方もいますよね。
夏タイヤにもスタッドレスタイヤにも、スリップサインはあります。タイヤがすり減って溝が浅くなったことを、目で見て分かるようにした印なんです。
1.6mmは法律で決まった溝の深さ
国の保安基準では、タイヤの滑り止めの溝は、どの部分でも1.6mm以上の深さが必要とされています。溝の深さは、スリップサインで判定してもよいとされています。
JATMA(日本自動車タイヤ協会)も、溝の使用限度は1.6mmで、スリップサインが一部でも出たタイヤは使ってはいけないと案内しています。
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 溝の深さの基準 | どの部分でも1.6mm以上 | 国土交通省 保安基準の細目告示 |
| 判定の方法 | スリップサインで判定してよい | 審査事務規程 |
| 使用の限度 | 一部でも出たら使わない | JATMA |
| 公的な呼び名 | ウエア・インジケータ | 保安基準の細目告示 |
スリップサインが出たまま走ると
JAFによると、スリップサインが出たタイヤで公道を走ると、普通車の場合は違反点数2点・反則金9,000円の対象になるとされています。
溝が浅いタイヤは、雨の日に水をかき分けにくく、止まるまでの距離が延びやすくなります。車検にも通らないので、出ていたら早めに交換しましょう。
溝の深さの基準と車検の関係は、車検のタイヤの基準で紹介しています。
スタッドレスタイヤのスリップサインの位置と見方
スリップサインの位置は、タイヤの横(肩のあたり)にある小さな三角の印(△)が目印です。その延長線上の溝の底をのぞくと、盛り上がりが見つかります。
『どこを見ればいいのか分からない』という声はとても多いです。
家族で見ていると、こんな会話になりがちです。
「溝の中に出っぱりがあるけど、これがスリップサイン?」
「横の印を見てみて。三角なのか矢印なのかで違うよ」
スタッドレスタイヤのスリップサインの見方は、次の順番で進めると迷いません。
- 平らな場所に止め、ハンドルを切ってタイヤの前側を見やすくする
- タイヤの横の、接地面に近い所にある三角の印(△)を探す
- 三角の印の先にある溝の底をのぞき、盛り上がりを見つける
- 盛り上がりの上の面が、周りの接地面と同じ高さになっていないか見る
- 印は1本のタイヤに数か所あるので、ほかの場所と4本すべても同じように見る

スタッドレスは印が2種類ある
スタッドレスタイヤの横には、スリップサインの三角の印とは別に、矢印の印もあります。
タイヤメーカーの説明では、プラットホームの位置は、タイヤの横の4か所に表示された矢印が示す溝の中です。三角と矢印、どちらの印を見ているのかを分けて確かめてみてください。
見やすくするコツ
溝に雪や泥、小石が詰まっていると、盛り上がりが見えにくくなります。
洗車の後や晴れた日に、懐中電灯で溝の底を照らしてみると分かりやすいですよ。
- 4本すべてのタイヤを見たか
- 1本の中で、内側・外側の両方の溝を見たか
- 三角の印と矢印の印を区別できたか
- 盛り上がりが周りと同じ高さになっていないか
スリップサインとプラットホームの違いの比較表
スタッドレスタイヤでは、先に出るのがプラットホーム(新品時の溝の50%)、後に出るのがスリップサイン(残り1.6mm)です。冬用として使えるのはプラットホームが出るまでです。
『スリップサインが出るまでは、冬も大丈夫なんでしょ?』と思っていませんか。
実は、スタッドレスタイヤはそうではないんです。JATMAは、残り溝が新品時の50%未満になった冬用タイヤは、冬用として使わないよう案内しています。
| 比べる点 | プラットホーム | スリップサイン |
|---|---|---|
| ある場所 | スタッドレスタイヤの溝の中 | 夏タイヤ・スタッドレスタイヤの溝の中 |
| 目印 | タイヤの横の矢印 | タイヤの横の三角の印(△) |
| 出てくる時 | 溝が新品時の50%になった時 | 溝の残りが1.6mmになった時 |
| 意味 | 冬用タイヤとしての使用限度 | タイヤとしての使用限度 |
| 出た後 | 雪道では使わない。1.6mmまでは夏用として使える | 夏も冬も使えない。交換する |
| 決まりの根拠 | 都道府県の道路交通法施行細則など | 国の保安基準 |
JATMAによると、プラットホームは都道府県の道路交通法施行細則などで決められた、冬用タイヤとしての使用限度を示す目印です。
プラットホームの見方は、スタッドレスタイヤのプラットフォームとはでくわしく紹介しています。
雪の地域では摩耗の条件が書かれている県も
JATMAがまとめた各県の規則を見ると、岩手県などいくつかの県では、雪路用タイヤは「接地面の突起部が50パーセント以上摩耗していないもの」に限るとされています。
規則の中身は都道府県ごとに違います。どこでも同じとは限らないので、住んでいる県や行き先の県の決まりも気にしておきましょう。
プラットホームが出た後に夏用として使う時の注意
『冬に使えないなら、夏に履きつぶせばいいかな』と考える方もいますよね。
JATMAは、50%以上すり減った冬用タイヤでも、スリップサインが出るまでは夏用として使えると案内しています。ただ、使い方には気をつけたい点があります。
- 雪や凍結の予報がある日は乗らない
- 急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避ける
- 雨の日、とくに高速道路では速度を控えめにする
- 夏タイヤより減りが早いので、溝をこまめに見る
タイヤメーカーは、スタッドレスタイヤはゴムがやわらかいので、夏に使うと夏タイヤより早く減り、乾いた路面や濡れた路面で止まるまでの距離が長くなる傾向があると説明しています。夏はできるだけ夏タイヤに戻すほうが安心です。
「スリップサインがまだ出ていないから、今年の冬もいける」と考えてしまうことです。スタッドレスタイヤは、プラットホームが出た時点で雪や氷の上での効きが大きく落ちます。先にプラットホームを見てください。
スリップサインが出る前に見ておきたいこと
スタッドレスタイヤは、溝のほかにゴムの硬さと年数でも効きが変わります。スリップサインやプラットホームが出ていなくても、点検は毎シーズン前にしておくと安心です。
『溝はまだあるのに、去年より滑る気がする』ということもありますよね。
タイヤメーカーは、ゴムが硬くなると溝があっても十分な効きは得られないと説明しています。硬さは、硬度計のある店で確かめてもらえます。
| 見る所 | 目安・案内 | 出典 |
|---|---|---|
| プラットホーム | 出たら冬用としては使わない | JATMA |
| 溝の深さ | 5mm以上あるかをチェック項目に挙げている | タイヤメーカーのQ&A |
| ゴムの硬さ | シーズン前に店で硬度を確かめる | タイヤメーカーのQ&A |
| 使い始めてからの年数 | 5年以上たったら店で点検 | JATMA |
| 製造からの年数 | 10年たったら溝があっても交換を勧める | JATMA |

JAFは、タイヤ全般の交換の目安として、使い始めて4〜5年、走行約3万km、残り溝4mm以下を挙げています。
溝の深さの測り方は、スタッドレスタイヤの溝の深さで紹介しています。
溝の深さは、タイヤの溝に差し込んで測るデプスゲージ(溝の深さ計)を使うと数字で確かめられます。店で点検してもらう時に、測った値を教えてもらうのもよい方法です。
スリップサインについてよくある相談
知恵袋では「スタッドレスはスリップサインが出る前に替えるべき?」「少し出てきたけど3月まで使える?」という相談が多く読まれています。どちらも、先にプラットホームを見るのが答えです。
ここでは、スタッドレスタイヤのスリップサインについて多く読まれている相談を要約して紹介します。
「スタッドレスはスリップサインが出る前に替えたほうがいい?」
とても多く読まれている質問です。
答えは「冬用として使うなら、スリップサインよりずっと前のプラットホームで替える」です。プラットホームが出たタイヤは、雪や氷の上で滑りやすくなっています。
「スリップサインが少し出てきた。3月まで使える?」
街乗りだけなので、今シーズンだけ持たせたいという相談です。
スリップサインが一部でも出たタイヤは、夏も冬も使えません。その時点でプラットホームはとっくに出ているので、雪道を走るならなおさら交換が必要です。
『あと少しだけ』と思う気持ちは分かります。ただ、タイヤは車と路面をつなぐ唯一の部品です。迷ったら店で溝とゴムの状態を見てもらいましょう。
「これがスリップサインですか?見方が分かりません」
写真を撮ってみたけれど、どれが印か分からない、という相談です。
スタッドレスタイヤには、プラットホームとスリップサインの2つの盛り上がりがあります。浅い位置の盛り上がりがプラットホーム、溝の一番底の盛り上がりがスリップサインです。タイヤの横の矢印と三角の印を手がかりに見分けてみてください。
「硬貨を溝に差して確かめる方法は本当ですか?」
硬貨を溝に差して、数字が見えるかどうかで判断する方法を見かけた、という相談です。
この方法は、あるタイヤメーカーが自社のスタッドレスタイヤ向けに紹介している「簡易的な確認の方法」です。どのメーカーのタイヤにも当てはまる判定法ではありません。
目安にとどめて、プラットホームの印やデプスゲージで確かめるのが確実です。
タイヤの交換が重なった時に考えておきたいこと
スリップサインやプラットホームが出て交換が近い時は、タイヤ代がまとまってかかります。車検や修理の時期と重なるなら、車の今後とあわせて考えておくと判断しやすくなります。
『夏タイヤもスタッドレスも同じ年に替え時が来た』ということもありますよね。
| 状況 | 考えておきたいこと |
|---|---|
| スタッドレスだけ替え時 | プラットホームと年数を見て、買う時期を決める |
| 夏タイヤも替え時 | 2セット分の見積もりを並べて予定を立てる |
| 車検や修理の時期と重なる | 乗り続けるか手放すかを先に考える |
タイヤ代や車検の費用がかさんで今の車を手放すことも考えた時は、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。先に今の車の相場を知っておくと、判断しやすくなりますよ。
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よくある質問
スリップサインとは何ですか?
タイヤの溝の残りが1.6mmになったことを知らせる、溝の底の盛り上がりです。一部でも出たタイヤは使えません。
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プラットホームとスリップサインの違いは?
プラットホームは新品時の溝の50%で出る冬用としての限度、スリップサインは残り1.6mmで出るタイヤとしての限度です。
プラットホームが出たスタッドレスは夏に使えますか?
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まとめ
- スリップサインは溝の残りが1.6mmになると出る目印。一部でも出たら使えない
- 位置はタイヤの横の三角の印(△)の先の溝の底
- スタッドレスは先に出るプラットホーム(新品時の50%)が冬用の限度
- プラットホームが出たら雪道では使わず、1.6mmまでは夏用として使える
- 溝だけでなく、ゴムの硬さと年数も毎シーズン前に見る





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