タイヤチェーンの寿命|金属・非金属・布製の違いと買い替えの目安

金属・非金属・布製のタイヤチェーンを点検する手元と、タイヤチェーンの寿命を紹介する記事タイトル

当サイトは国土交通省・警察・JAF・日本自動車タイヤ協会(JATMA)など公的機関や団体の公開情報と、自動車・タイヤメーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。タイヤのサイズや指定空気圧、締め付けトルクは車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書や車体の表示で確認してください。冬用タイヤの規制やチェーン規制は道路・地域・時期で変わるため、お出かけ前に道路管理者や警察の最新情報を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

物置から何年も前のチェーンが出てきて、『これ、まだ使えるのかな』と迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、タイヤチェーンの寿命に「何年」「何km」という公的な目安はありません。金属・非金属(ゴムや樹脂)・布製で傷み方が違うので、種類ごとの見る所を点検して、使えるかを判断します。

まずは箱を開けて、部品がそろっているか、ひびやさび、ほつれがないかを見てみてください。この記事では、種類ごとの劣化しやすい所と買い替えの合図を紹介します。

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目次

タイヤチェーンの寿命は何で決まる?

先に結論

タイヤチェーンの寿命は、年数よりも「どれだけ使ったか」「どう保管したか」「サイズが合っていたか」で変わります。公的な耐用年数は決まっていないので、使う前の点検で判断するのが基本です。

『チェーンって、何年くらいもつものなの?』と思いますよね。

実は、タイヤチェーンの耐用年数や耐久年数を示す、国やJATMA(日本自動車タイヤ協会)の目安は見当たりません。製品の説明書に交換の目安が書かれていれば、それが一番の手がかりです。

寿命に関わること内容
使った量走った距離や回数が多いほど、路面と当たる部分が傷む
走った路面雪の無い道を走ると、スリップやチェーンの傷みにつながる
サイズ合わないチェーンは寿命が縮んだり壊れたりするおそれ
保管濡れたまま、日の当たる所、熱い所に置くと傷みやすい
素材金属・ゴムや樹脂・布で、傷み方が違う

サイズが合わないと寿命が縮む

JATMAは、タイヤサイズに合わないチェーンを使うと本来の働きが出ず、チェーンやタイヤの寿命が縮んだり壊れたりするおそれがあると説明しています。

前の車のチェーンをそのまま使う時は、今のタイヤに合うかを先に確かめてみてください。

雪の無い道を走ると傷みやすい

JATMAは、積雪・凍結していない道路をチェーンを付けたまま走ると、スリップや損傷のおそれがあると案内しています。

JAFも、チェーンは雪道以外では付けたまま走れないので、現地で付けるよう案内しています。乾いた道に出たら早めに外すことが、チェーンを長持ちさせることにもつながるんです。

金属・非金属・布製の違いと劣化しやすい所

ここが大事なところです

国土交通省は、チェーンの種類を「金属チェーン」「ウレタンやゴムのチェーン(非金属)」「布製カバー」の3つに分けています。傷みやすい所は種類ごとに違います。

『非金属のチェーンって、ゴムだから劣化が早いの?』という声はよく聞きます。

ここでは、種類ごとの劣化しやすい所、保管の注意、買い替えの合図を1つの表にまとめました。自分のチェーンの行を見てみてください。

種類劣化しやすい所保管の注意買い替えの合図
金属(はしご型・亀甲型など)鎖の輪、留め具、ゴムのバンド泥や融雪剤を落とし、乾かしてからしまう輪の伸び・変形、強いさび、留め具が締まらない
非金属(ゴム・ウレタン・樹脂)ネットの部分、留め具の周り、スパイク部分日の当たらない涼しい所にしまうひび割れ、硬くなって曲げにくい、ちぎれ
布製カバー路面と当たる布地乾かしてからたたんでしまう穴、ほつれ、布地が薄くなった所
タイヤチェーンの種類ごとに劣化しやすい所と買い替えの合図を並べた図解

金属チェーンの寿命

金属のチェーンは、鎖そのものは丈夫ですが、使うと路面と当たる所がすり減ります。

雪道で使うと、凍結防止の融雪剤や泥が付きます。そのまましまうとさびの原因になるので、使った後は水で流して、よく乾かしてからしまいましょう。

金属タイヤチェーンの寿命は、輪の伸びや変形、留め具の傷みで見るのが基本です。

非金属(ゴム製・樹脂製)チェーンの寿命

非金属のチェーンは、ゴムやウレタン、樹脂などでできています。JATMAは、ゴムやプラスチックが主な材料のものを非金属製としています。

JAFは、タイヤについて、ゴムは紫外線・熱・オゾンなどの影響を受けやすく、使わずに保管していても劣化が進むことがあると説明しています。ゴム製や樹脂製のチェーンも、同じように時間とともに硬くなったり、ひびが入ったりすることがあると考えておくと安全です。

ゴムタイヤチェーンの寿命や樹脂製タイヤチェーンの寿命は、ひびと硬さを手で確かめて判断しましょう。

布製カバーの寿命

JAFは、タイヤにかぶせる布製の滑り止めを「緊急用」と位置づけています。路面や走った距離で繊維が傷み、性能が安定しないからです。

一度使ったら、穴やほつれ、薄くなった所がないかを広げて見てみてください。

補足

布製カバーは、国土交通省がチェーン規制で使える種類として挙げています。ただ、傷みやすい性格は変わらないので、傷みが見えたら早めに買い替えを考えましょう。

未使用のチェーンも劣化する?しまっていた物の点検

先に結論

未使用のタイヤチェーンでも、特にゴムや樹脂の物は時間とともに劣化することがあります。何年もしまっていた物は、雪の日に慌てて使う前に、家で点検と試し付けをしておきましょう。

『一度も使っていないんだから、新品と同じでしょ?』と思いますよね。

例えば、こんな会話になることもあります。

「このチェーン、買ってから一度も使ってないよ」

「でも、もう何年も物置に入れっぱなしだよね」

ただ、ゴムや樹脂は、使っていなくても置いてある間に硬くなることがあります。タイヤチェーンの未使用での劣化は、見た目では分かりにくいこともあるんです。

しまっていたチェーンの点検手順
  1. 箱から出して、説明書と部品(留め具・バンド・工具)がそろっているか見る
  2. 全体を広げて、ねじれや絡まりを直す
  3. 金属は輪の伸び・変形・さびを、ゴムや樹脂はひび割れを見る
  4. ゴムや樹脂の部分を手で曲げて、硬くなっていないか確かめる
  5. 晴れた日に一度タイヤに付けて、留め具がきちんと締まるか確かめる

タイヤのサイズが変わっていないか

チェーンを買った後に車やタイヤを替えていると、サイズが合わなくなっていることがあります。

タイヤの横の表記と、チェーンの箱や説明書にある適合サイズを見比べてみてください。合わない物は、使わないほうが安全です。

よくある失敗

雪の日に初めて箱を開けて、部品が足りない、ゴムが割れている、サイズが合わないと気づくことです。冬の前に一度、家で点検と試し付けをしておくと安心です。

タイヤチェーンの寿命の走行距離・年数はどう考える?

先に結論

タイヤチェーンの寿命を走行距離や年数で示した公的な目安はありません。製品の説明書の目安を確かめ、使った回数と点検の結果で判断しましょう。

『何km走ったら替えればいいの?』という疑問もよく見かけます。

タイヤチェーンの寿命の距離は、路面の状態、走る速度、サイズが合っているかで大きく変わります。雪のある道だけを走るのと、途中で雪の無い道を長く走るのとでは、傷み方がまったく違うんです。

速度を守ると傷みにくい

JATMAは、積雪・凍結した道でチェーンを付けて走る時、金属製は30km/h以下、非金属製は50km/h以下を目安にしています。

超えると、遠心力でチェーンが車体に当たったり、操縦が不安定になったりするおそれがあります。チェーンにも車にも負担がかかるので、速度は控えめにしましょう。

長持ちさせる使い方傷みやすい使い方
雪や氷の道だけで使う雪の無い道を付けたまま走る
速度の目安を守る速度を出しすぎる
サイズの合う物を使う合わない物を無理に付ける
使った後に洗って乾かす濡れたまま箱にしまう
日の当たらない涼しい所にしまう車の中や日の当たる所に置きっぱなし
タイヤチェーンを長持ちさせる使い方と保管のポイントをまとめた図解

保管の考え方

チェーンの保管について公的な決まりはありませんが、タイヤの保管と同じ考え方が役に立ちます。

JATMAは、タイヤの保管では直射日光・雨・油・熱源を避けるよう案内しています。チェーンも、乾かしてから、日の当たらない涼しい場所にしまっておきましょう。タイヤの保管については、スタッドレスタイヤの保管方法で紹介しています。

タイヤチェーンの寿命でよくある相談

先に結論

知恵袋では「何年もしまっていたゴム製チェーンは使える?」「10年前の非金属チェーンは大丈夫?」「非金属の寿命は何年?」という相談がとても多く読まれています。答えはどれも、年数ではなく点検で判断することです。

ここでは、タイヤチェーンの寿命について多く読まれている相談を要約して紹介します。

「一度も使わずに何年もしまっていたゴム製チェーンは使えますか?」

とても多く読まれている相談です。

未使用でも、ゴムは時間とともに硬くなったり、ひびが入ったりすることがあります。まずは広げて、ひび割れや硬さを手で確かめてみてください。

部品がそろっていて、ひびが無く、試し付けで留め具がきちんと締まるなら、使える状態の可能性があります。少しでも不安なら、買い替えも考えましょう。

「10年前の非金属チェーン、耐久性は大丈夫ですか?」

古いチェーンを手に入れたけれど、本当に使えるか不安、という相談です。

年数がたった非金属チェーンは、見た目がきれいでも硬くなっていることがあります。曲げてみて、ひびが入らないか、元に戻るかを確かめてみてください。

10年以上前の物は、適合サイズの表が今のタイヤに合っているかも見ておきましょう。

「非金属チェーンの寿命は何年?年に2回くらい使う場合」

毎年少しずつ使う場合の目安を知りたい、という相談です。

何年という公的な目安はありません。使った後に、ネットの部分のすり減り、ひび、留め具の傷みを見て、製品の説明書の目安とあわせて判断するのが確実です。

チェーンの付け方は、タイヤチェーンの取り付け方で紹介しています。

冬の前のチェーン点検
  • 説明書と部品がそろっている
  • 金属は輪の伸び・変形・強いさびがない
  • ゴムや樹脂はひびが無く、手で曲げられる
  • 布製は穴やほつれ、薄くなった所がない
  • 今のタイヤのサイズに合っている

チェーンの買い替えと車の今後をあわせて考える

先に結論

チェーンはタイヤのサイズに合わせて選ぶので、車を替えると買い直しになることがあります。チェーンやスタッドレスタイヤの買い替えが重なる時は、車の今後とあわせて考えておきましょう。

『チェーンもスタッドレスも買い替え時で、出費が重なる』という方もいますよね。

今の状況考えておきたいこと
当分は今の車に乗るサイズに合うチェーンを用意し、毎年点検する
近いうちに乗り換える次の車のタイヤサイズを確かめてから買う
タイヤ代や車検の費用も重なる乗り続けるか手放すかを先に考える

タイヤ代や車検の費用がかさんで今の車を手放すことも考えた時は、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。先に今の車の相場を知っておくと、判断しやすくなりますよ。

スタッドレスタイヤとチェーンの使い分けは、スタッドレスタイヤにチェーンは必要?で紹介しています。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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よくある質問

タイヤチェーンの寿命は何年ですか?

何年という公的な目安はありません。製品の説明書の目安を確かめ、使う前にひび・さび・変形・ほつれを点検して判断してください。

非金属のタイヤチェーンは劣化しやすいですか?

ゴムや樹脂は、使わずに保管していても時間とともに硬くなったり、ひびが入ったりすることがあります。毎年、冬の前に手で曲げて確かめましょう。

未使用のタイヤチェーンでも劣化しますか?

特にゴムや樹脂の物は、未使用でも劣化することがあります。何年もしまっていた物は、点検と試し付けをしてから使ってください。

タイヤチェーンを長持ちさせるには?

雪や氷の道だけで使い、速度の目安を守り、使った後は洗って乾かしてから日の当たらない涼しい所にしまうことです。

まとめ

この記事の要点
  • タイヤチェーンの寿命に、何年・何kmという公的な目安はない
  • 金属は輪の伸びやさび、非金属はひびと硬さ、布製は穴やほつれを見る
  • 未使用でも、ゴムや樹脂は時間とともに劣化することがある
  • 雪の無い道を走らない、速度の目安を守る、乾かしてしまうと長持ちしやすい
  • 冬の前に家で点検と試し付けをしておく
スタッドレスタイヤガイド

スタッドレスタイヤガイド 編集部

スタッドレスタイヤの選び方・サイズの見方、履き替えの時期と交換の方法、寿命の見分け方、保管と処分、冬の道路の規制、タイヤの費用がかさんだ時に今の車を乗り続けるか手放すかの判断まで、公的機関とメーカーの公式情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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