タイヤ交換の工具と手動タイヤチェンジャー|ジャッキ・レンチの選び方

ガレージに並べたタイヤ交換の工具とホイール付きタイヤ、タイヤ交換に必要な工具を紹介する記事タイトル

当サイトは国土交通省・警察・JAF・日本自動車タイヤ協会(JATMA)など公的機関や団体の公開情報と、自動車・タイヤメーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。タイヤのサイズや指定空気圧、締め付けトルクは車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書や車体の表示で確認してください。冬用タイヤの規制やチェーン規制は道路・地域・時期で変わるため、お出かけ前に道路管理者や警察の最新情報を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

スタッドレスへの履き替えを自分でやってみたい。『でも、どんな工具をそろえればいいの?手動のタイヤチェンジャーまで要るのかな』と迷っていませんか。

結論から言うと、ホイール付きのタイヤを付け替えるだけなら、ジャッキ・レンチ・輪止め・トルクレンチがあれば始められます。ホイールからタイヤを外す組み換えは、専用の機械と技術が要るので店に任せるのが安心です。

まずは車に積んである工具と、取扱説明書の「タイヤ交換」のページを確かめてみてください。

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目次

タイヤ交換の工具は3段に分けて考える

先に結論

タイヤ交換工具は「最低限そろえる工具」「あると安全な工具」「店に任せたい作業の道具」の3段に分けると、何を買えばいいかが見えてきます。

工具の売り場を見ると、いろいろな器具が並んでいて迷いますよね。そこで、自分でやる作業の範囲に合わせて3段に分けました。

段工具・作業使う場面
最低限そろえる工具ジャッキ・ホイールナット用のレンチ・輪止めホイール付きタイヤの付け替え
あると安全な工具トルクレンチ・ウマ(ジャッキスタンド)・エアゲージ・手袋締め付けの確認・作業中の安全
店に任せたい作業手動タイヤチェンジャー・タイヤレバー・ビードブレーカーを使う組み換えホイールからタイヤを外す・はめる
タイヤ交換の工具を最低限そろえる工具・あると安全な工具・店に任せたい作業の3段に分けた図解

自分でやるのは「ホイールごと付け替える作業」まで、と決めておくと工具選びがぐっと楽になります。手順の全体は、スタッドレスタイヤへの交換を自分でする手順で紹介しています。

最低限そろえる工具

ここが大事

車に積んであるジャッキとレンチで作業できる車もあります。ただ、車載のジャッキは使い方の決まりが取扱説明書に書かれているので、先に確かめてから使いましょう。

『車に付いている工具だけで、履き替えはできるの?』と思う方も多いですよね。

ジャッキ

ジャッキは、車を持ち上げてタイヤを浮かせる道具です。JATMA(日本自動車タイヤ協会)の基準では、ジャッキは正しい位置にセットし、車輪が少し浮く程度に持ち上げるとされています。

トヨタの取扱説明書の例では、車載ジャッキはその車専用で、タイヤ交換とチェーンの付け外し以外には使わないよう書かれています。持ち上げる位置(ジャッキアップポイント)は車ごとに決まっているので、取扱説明書の図で確かめておきましょう。

ホイールナット用のレンチ

レンチは、ホイールナットをゆるめたり締めたりする道具です。車載のL字形のレンチのほか、十字の形をしたレンチもあります。

ナットの大きさは車やナットで違います。買う前に、今付いているナットにレンチが合うかを確かめておくと安心です。

輪止め

輪止めは、作業中に車が動かないようにする道具です。JATMAの基準では、外すタイヤ以外の車輪に輪止めをするとされています。

最低限の工具で確かめること
  • ジャッキアップポイントの位置を取扱説明書で見る
  • レンチが今のホイールナットに合うか試す
  • 輪止めを置く位置を決めておく
  • 平らで硬い地面の作業場所を用意する

工具を使う順番

工具は、使う順番で覚えておくと当日あわてません。JAFが案内しているパンク時の交換手順をもとに、使う工具を並べました。

工具を使う順番
  1. 平らな場所に止め、外すタイヤの対角線上のタイヤに輪止めをする
  2. レンチでナットを少しだけゆるめる
  3. ジャッキをジャッキアップポイントにかけ、タイヤが少し浮くまで上げる
  4. ナットを外してタイヤを付け替え、手で仮締めする
  5. 車を下ろしてジャッキを外し、規定トルクで本締めする

ナットを先に少しゆるめるのは、タイヤが浮いた状態だと空回りしてゆるめにくいからです。

あると安全な工具

先に結論

自分で履き替えるなら、トルクレンチとウマ(ジャッキスタンド)はぜひ用意したい工具です。締め付けの強さを確かめられ、作業中の安全も高まります。

『そこまでそろえなくても、なんとかなるのでは』と思うかもしれません。ただ、タイヤ交換で一番怖いのは、ナットのゆるみと車の落下なんです。

トルクレンチ

トルクレンチは、ナットを決められた強さで締めるための道具です。JATMAは、トルクレンチなどを使って車の規定トルクで締め付けるよう案内しています。

締め付けが弱いとナットのゆるみやボルト折れの原因になり、強すぎるとネジ山やホイールを傷めます。規定トルクは車で違うので、取扱説明書の数字に合わせて使いましょう。

ウマ(ジャッキスタンド)

ウマは、持ち上げた車を支えておく台です。トヨタの取扱説明書の例では、ジャッキで支えている車の下に体を入れないこと、車の下にもぐる場合はジャッキスタンドを使うことが書かれています。

タイヤ交換でウマを使うと、ジャッキだけに頼らずに済みます。ジャッキとウマは、どちらも車の重さに合ったものを選びましょう。

工具何のため選ぶ時に見ること
トルクレンチ規定の強さで締める自分の車の規定トルクが測れる範囲か
ウマ(ジャッキスタンド)持ち上げた車を支える車の重さに合っているか
エアゲージ空気圧を測る数字が読みやすいか
作業用の手袋手のけがを防ぐ滑りにくいか
よくある失敗

ジャッキで持ち上げたまま、車の下に手や体を入れてしまうことです。ジャッキは外れることがあります。ジャッキで支えている車の下に体を入れない、ジャッキの上下に物を置かないなど、取扱説明書の注意を守りましょう。

ホイールからタイヤを外す工具は店に任せたい

先に結論

手動タイヤチェンジャー、タイヤレバー、ビードブレーカーは、ホイールからタイヤを外したり、はめたりする組み換えの道具です。組み換えにはバランス調整や空気の入れ方の決まりがあるので、店に任せる方が安心です。

タイヤチェンジャーの手動タイプは手ごろに見えて、気になりますよね。ホイールからタイヤを外す工具があれば、店に頼まなくて済むのでは、と考える方もいるはずです。

組み換えで気をつけたいこと

JATMAには、タイヤ販売店などが行う組み換えの作業基準があります。中身を見ると、工具だけでは済まない作業だと分かります。

作業基準の内容理由
ビード部とリムに潤滑剤を塗るタイヤの縁やホイールを傷めないため
ビードを座らせる時の空気圧は300kPaまで超えて入れると破裂の危険がある
全車輪のバランスを調整する走行中の振動を防ぐため
バランスウェイトが外れないように付ける走行中の脱落を防ぐため

JATMAは、ビード部(タイヤの縁)に傷があるタイヤは使ってはいけないとしています。タイヤレバーの使い方を誤ってビードを傷めると、そのタイヤは使えなくなることもあるんです。

ホイールからタイヤを外す工具の役割

ホイールからタイヤを外す工具には、いくつか種類があります。それぞれの役割を知っておくと、店での説明も分かりやすくなります。

工具役割
ビードブレーカーホイールに張りついたタイヤの縁(ビード)を押してはがす
タイヤレバービードをホイールの縁の外へ持ち上げて外す・はめる
手動タイヤチェンジャーホイールを固定し、レバーを回してタイヤを外す・はめる台
タイヤ交換機(店の機械)上の作業を機械で行う。バランスを測る機械と組み合わせる

タイヤレバーの使い方は、一見シンプルに見えます。ただ、力の入れ方を誤るとビードやホイールの縁に傷が付くことがあり、その傷が空気漏れの心配につながります。

タイヤ交換機は店の設備

店で使われているタイヤ交換機は、組み換え専用の機械です。バランスを測る機械と組み合わせて作業します。

さらに、空気圧センサー付きの車では、タイヤを外す時にセンサー(送信機)を傷めないよう注意が要ると取扱説明書に書かれています。ランフラットタイヤの組み換えも、メーカーが推奨する手順に従うことになっています。

補足

組み換えの費用は店やタイヤの大きさで違います。スタッドレス用のホイールセットを用意しておくと、毎年の履き替えはホイールごとの付け替えで済み、組み換えは不要になります。

ナットの種類の違いは、スタッドレス用ホイールのナットで紹介しています。

タイヤ交換工具のよくある相談

先に結論

よくある相談は「手動タイヤチェンジャーで部屋の中でも交換できるか」「工具はあるけれど知識がない時はやめた方がいいか」「レンチの使い分け」「組み換えを自分でやる人が少ない理由」の4つです。

ネットの相談サイトでよく見かける質問を、要約して紹介します。

相談1 手動タイヤチェンジャーがあれば部屋の中でも交換できる?

手ごろな手動タイヤチェンジャーとビードブレーカーがあれば、マンションの部屋の中でもタイヤ交換ができるのでは、という相談です。

組み換えは、潤滑剤を使い、空気を入れてビードを座らせ、バランスを調整するところまでが1つの作業です。空気を入れる時は破裂の危険もあるので、慣れていなければ店に頼みましょう。

相談2 工具はあるけれど、知識がないならやめた方がいい?

工具はそろっていて動画も見たけれど、知識がない人はやめた方がいいか、という相談です。

迷う時は、最初の1回を店に頼み、作業を見せてもらうのも手です。

「自分でも交換してみたいので、気をつけるところを教えてもらえますか?」と聞くと、ジャッキをかける位置や締め付けの順番を教えてもらえることもあります。自分でやるなら、平らな場所・輪止め・取扱説明書の手順・規定トルクの4つを守れるかで決めてみてください。

相談3 ラチェットレンチ・十字レンチ・トルクレンチの使い分けは?

ナットを回す道具がいくつもあって、どう使い分けるのか、という相談です。

ゆるめる・仮締めは十字レンチやラチェットレンチ、最後の締め付けはトルクレンチ、と分けると覚えやすいです。例えば作業中なら「仮締めは対角線の順に2〜3回、本締めはトルクレンチで」という流れになります。

相談4 組み換えの作業を自分でやる人が少ないのはなぜ?

手動のタイヤチェンジャーがあるのに、タイヤのはめ替えを自分でやる人が少ないのはなぜか、という相談もよく読まれています。

理由の1つは、工具をそろえても、バランス調整や空気の入れ方まで含めると店の設備が要ることです。毎年の履き替えはホイールごとの付け替えにしておき、組み換えだけ店に頼む人が多いのはそのためです。

タイヤ交換の後と、工具をそろえる前に考えたいこと

先に結論

付け替えた後は、走り始めの増し締めまでが作業です。また、工具をそろえる費用と手間は、毎年の交換を店に頼む場合と比べて考えてみましょう。

JATMAは、タイヤを付けた後、走り始め(100km程度)の段階でナットの増し締めをするよう案内しています。自分でトルクを確かめられない時は、店で点検してもらいましょう。

付け替えた後にやること
  1. 対角線の順に仮締めしてからジャッキを下ろす
  2. トルクレンチで規定トルクで本締めする
  3. 空気圧を指定どおりに合わせる
  4. 走り始めの段階で増し締めをする
タイヤを付け替えた後に行う締め付けと空気圧の確認を順番に示した図解

交換後の確認は、タイヤ交換後の注意点でくわしく紹介しています。

工具をそろえる時期に、タイヤの買い替えや車検の費用も重なっているなら、今の車に乗り続けるか考えるきっかけにもなります。手放すことも考えるなら、下取りだけでなく買取店に売る方法もあり、先に相場を知っておくと判断しやすくなりますよ。

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『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

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よくある質問

タイヤ交換の補助器具はどんなものがありますか?

輪止め、ウマ(ジャッキスタンド)、トルクレンチなどが、作業を安全にする補助器具です。タイヤを持ち上げる時の腰の負担を減らす道具もありますが、まずは安全に関わるものから用意しましょう。

車載のジャッキだけでタイヤ交換してもいいですか?

車載ジャッキはその車専用の道具で、タイヤ交換とチェーンの付け外しに使えます。ただ、ジャッキで支えた車の下には体を入れないでください。ウマを併用すると安心です。

タイヤ交換にウマは要りますか?

持ち上げた車をジャッキだけで支え続けるより、ウマで支える方が安全です。車の下にもぐる時はジャッキスタンドを使うよう、取扱説明書でも案内されています。

まとめ

この記事の要点
  • 付け替えだけなら、ジャッキ・レンチ・輪止め・トルクレンチで始められる
  • ウマやエアゲージがあると、作業がより安全になる
  • 手動タイヤチェンジャーやタイヤレバーを使う組み換えは店に任せたい
  • 締め付けは取扱説明書の規定トルクで、走り始めに増し締めをする
スタッドレスタイヤガイド

スタッドレスタイヤガイド 編集部

スタッドレスタイヤの選び方・サイズの見方、履き替えの時期と交換の方法、寿命の見分け方、保管と処分、冬の道路の規制、タイヤの費用がかさんだ時に今の車を乗り続けるか手放すかの判断まで、公的機関とメーカーの公式情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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