当サイトは国土交通省・警察・JAF・日本自動車タイヤ協会(JATMA)など公的機関や団体の公開情報と、自動車・タイヤメーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。タイヤのサイズや指定空気圧、締め付けトルクは車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書や車体の表示で確認してください。冬用タイヤの規制やチェーン規制は道路・地域・時期で変わるため、お出かけ前に道路管理者や警察の最新情報を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
冬が近づいて、『今年こそタイヤ交換を自分でやってみたい』と考えている方も多いですよね。
結論から言うと、ホイール付きのスタッドレスタイヤなら、自分で交換することはできます。ただし、平らな場所・輪止め・取扱説明書どおりのジャッキの位置・規定トルクでの締め付け・増し締めの5つは省けません。
この記事では、タイヤ交換のやり方を6つの段階に分けて、それぞれで確かめたい安全のポイントを紹介します。
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タイヤ交換を自分でする前に知っておきたいこと
自分でできるのは、ホイールごと付け外しする「脱着」までです。ホイールからタイヤを外してはめ直す「組み換え」は、専用の機械が要るのでお店に頼みましょう。そして、少しでも不安があれば、無理をせずお店に頼むのがいちばん安全です。
まずは、今すぐ確かめておきたいことがあります。
車の取扱説明書を開いて、「タイヤの交換」や「パンクしたときは」のページを探してみてください。
ジャッキをかける位置、ナットの締め付けトルク、締める順番が書かれています。
| 確かめること | どこに書いてあるか | なぜ大事か |
|---|---|---|
| ジャッキをかける位置 | 取扱説明書 | 違う場所にかけると車が落ちたり傷んだりする |
| ナットの締め付けトルク | 取扱説明書 | 車やメーカーで値が違う |
| 指定の空気圧 | 運転席のドア付近のラベル・取扱説明書 | 交換後に合わせる |
| 冬用タイヤのサイズ | タイヤの横の表示 | 車の指定と同じか |
『ネットに載っている締め付けの数字を使えばいいのでは?』と思うかもしれませんね。
ただ、締め付けトルクは車やメーカーで違います。
使うのは、自分の車の取扱説明書に書かれた値です。ほかの車の数字は使わないようにしましょう。

自分でするか、お店に頼むか
タイヤ交換を自分でするかどうかは、場所・工具・時間・自信の4つで考えると決めやすくなります。
| 条件 | 自分でしやすい | お店に頼んだほうがいい |
|---|---|---|
| 場所 | 平らで硬い地面の駐車場や車庫がある | 坂道・砂利・路肩しかない |
| 工具 | トルクレンチまでそろっている | 車載のジャッキとレンチしかない |
| タイヤ | ホイール付きのスタッドレス | タイヤだけで、組み換えが要る |
| 車 | 取扱説明書でジャッキの位置が分かる | 空気圧センサーの設定が要る |
| 気持ち | 手順を理解して落ち着いてできる | ナットの締め方に不安がある |
右の列に1つでも当てはまるなら、お店に頼むことも考えてみてください。
依頼先の選び方はタイヤ交換はどこでする?で紹介しています。
前の日にやっておくこと
当日あわてないように、前の日にできることを済ませておくと作業がぐっと楽になります。
- 取扱説明書のタイヤ交換のページに付箋を貼っておく
- 付けるスタッドレス4本を出して、空気圧を指定に戻しておく
- 工具がそろっているか、レンチがナットに合うかを確かめる
- 作業する場所が平らで、車の周りに十分なすき間があるかを見る
「明日の朝やろう」と決めたら、天気予報も見ておきましょう。
雨や雪の中の作業は、手がすべったり、地面がぬかるんだりして危ないんです。
タイヤ交換に必要な工具
自分でタイヤ交換をするなら、最低限そろえたい工具があります。
| 工具 | 何に使うか | ひとこと |
|---|---|---|
| ジャッキ | 車を持ち上げる | 車載のジャッキは自分の車専用 |
| レンチ(車載レンチ・十字レンチ) | ナットを緩める・仮に締める | ナットの大きさに合うもの |
| トルクレンチ | ナットを規定のトルクで締める | 締め具合を数字で合わせられる |
| 輪止め | 車が動かないようにする | 交換するタイヤの対角に置く |
| エアゲージ | 空気圧を測る | 交換後に指定の空気圧へ |
| 軍手やウエス | 手の保護・汚れのふき取り | ナットやハブの汚れ取りにも |
JATMAは、トルクレンチなどを使って、自動車メーカーの規定トルクで締め付けるよう案内しています。
手の感覚だけで締めると、締め不足にも締めすぎにもなりやすいんです。
ジャッキスタンド(車を支える台)もあると安心です。
工具の選び方はタイヤ交換に必要な工具で詳しく紹介しています。
ある自動車メーカーの取扱説明書では、ジャッキで支えている車の下に体を入れないこと、車の下にもぐる時はジャッキスタンドを使うことが警告されています。ジャッキで持ち上げたまま、エンジンをかけたり走らせたりもしないでください。
自分でするタイヤ交換の手順を6段階で
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
タイヤ交換のやり方を6つの段階に分けて、それぞれで確かめる安全のポイントを並べました。
| 段階 | やること | 安全のための確認 |
|---|---|---|
| 1 準備 | 平らな場所に止め、パーキングブレーキをかける | 走った直後はブレーキまわりが熱いので少し待つ |
| 2 ジャッキアップ | 輪止めをして、ナットを少し緩めてから持ち上げる | ジャッキの位置は取扱説明書どおりか |
| 3 外す | ナットを外し、タイヤを外す | 車の下に体を入れていないか |
| 4 付ける | 汚れを取ってから、スタッドレスを付ける | 回転方向の指定がないか |
| 5 締める | 手で仮締めし、車を下ろしてから規定トルクで本締め | 対角線の順で2〜3回に分けたか |
| 6 確認 | 空気圧を合わせ、走り始めで増し締め | 締め忘れ・空気圧の戻し忘れがないか |
それぞれの段階を、もう少し詳しく見ていきますね。
付ける前にスタッドレスの状態を見る
作業を始める前に、これから付けるスタッドレスの状態も見ておきましょう。
- プラットホーム(新品時の50%の目印)が出ていないか
- ひび割れや傷、ふくらみがないか
- 製造年週の4桁の数字で、何年前のタイヤか
- 4本とも同じサイズ・同じ種類か
- 回転方向の指定があるか
JATMAは、冬用タイヤは残り溝が新品時の50%未満なら冬用として使わないとしています。
ひび割れが深い、ゴムが硬い気がするなど、迷う時は付ける前にお店で見てもらうと安心です。
まず、平らで硬い地面のある場所に車を止めます。
坂道や砂利の上、道路の路肩での作業は避けましょう。
JAFは、パンクの時でも路肩でタイヤ交換をしないよう呼びかけていて、特に高速道路は危険だとしています。
ある自動車メーカーの取扱説明書では、走った直後はホイールやブレーキまわりが熱くなっていて、やけどのおそれがあると注意しています。
- 平らで硬い地面に止めたか
- パーキングブレーキをかけたか
- 同乗者は車から降りたか
- 取扱説明書でジャッキの位置とトルクを確かめたか
- 付けるスタッドレスの空気圧を確かめたか
2 ジャッキアップ
JATMAの作業基準では、外すタイヤ以外の車輪に輪止めをします。
ある取扱説明書では、輪止めは交換するタイヤの対角にあるタイヤに置くよう書かれています。
ジャッキで持ち上げる前に、ナットを少しだけ緩めておくのがポイントです。
タイヤが地面に着いているうちなら、レンチを回してもタイヤが空回りしにくいんです。
ジャッキは取扱説明書の位置にしっかりかけて、タイヤが地面から少し離れるくらいまで持ち上げます。
JATMAも、車輪が少し浮き上がる程度にジャッキアップするよう案内しています。
3 外す
タイヤが浮いたら、緩めておいたナットを外して、タイヤを外します。
外したタイヤは、車の下ではなく、作業の邪魔にならない場所に寝かせておきましょう。
ナットはなくさないよう、まとめて置いておくと安心です。
4 付ける
スタッドレスを付ける前に、ハブやホイールの取り付け面、ナットの汚れを取っておきます。
ある取扱説明書では、取り付け面やナットのテーパー部が汚れていると、ナットが緩んでタイヤが外れるおそれがあると注意しています。
また、ねじの部分にオイルやグリースを塗らないようにとも書かれています。
スタッドレスの中には、タイヤの横に回転方向の矢印などの指定があるものがあります。JATMAは、回転方向や取り付け方法の指定があるタイヤは、その指定どおりに付けるよう案内しています。
5 締める
ナットは、まず手で回して仮に締めます。
がたつかなくなったら、車を下ろしてジャッキを外し、規定のトルクで本締めします。
締める順番は、1つ締めたら向かい側を締める「対角線の順」です。
JATMAは、ナットは対角線の順で、規定のトルクで均等に締めるよう案内しています。
- ナットを手で回して、全部仮締めする
- レンチで対角線の順に軽く締める
- 車を下ろしてジャッキを外す
- トルクレンチで規定トルクに合わせ、対角線の順に2〜3回に分けて締める
- 締め忘れのナットがないか、全部を指で確かめる
締めが足りないとナットが緩んだりボルトが折れたりする原因に、締めすぎるとネジ山やホイールを傷める原因になると、JATMAは説明しています。
ナットの種類はスタッドレス用ホイールのナットで紹介しています。
夏と冬でホイールが違う場合は、ナットにも気をつけたいところです。
JATMAは、ホイールを交換する時はそのホイールに適合したナットを使うよう案内しています。
夏のホイールのナットをそのまま使ってよいかは、ホイールを買った店で確かめておきましょう。

6 確認
4本とも付け終わったら、空気圧を確かめます。
ホイール付きで保管していたタイヤは、JATMAの案内どおり空気圧を半分くらいに下げていることがありますよね。
使う時は指定の空気圧に戻すことになっているので、ここで戻し忘れないようにしましょう。
JATMAの作業基準では、ハンドルを左右いっぱいに切って、タイヤが車体に当たらないかも確かめる項目になっています。
空気圧の合わせ方はスタッドレスタイヤの空気圧で詳しく紹介しています。
交換したあとにやること
タイヤ交換は、付けて終わりではありません。
走り始めでの増し締め、空気圧の確認、慣らし走行の3つまでやって、タイヤ交換の完了です。
走り始めで増し締めする
JATMAは、タイヤを取り付けたあと、走り始め(100km程度)でナットを増し締めするよう案内しています。
国交省の大型車の車輪脱落事故のまとめ(令和6年度)では、約45%が脱着作業のあと1か月以内に起きていました。
事故車の調査では、脱着のあとに増し締めをしていない車も見られたとしています。
大型車のデータではありますが、脱着のあとに緩みを確かめる大切さは同じです。
自分でトルクを確かめられない時は、お店で点検してもらいましょう。
慣らし走行をする
新品のスタッドレスは、すぐに本来の効きが出るわけではありません。
メーカーの中には、60km/h以下で200km以上の慣らし走行をすすめているところもあります(ブリヂストンの案内)。
雪が降る前に交換して、慣らしの期間を取っておくと安心です。
交換後の注意点はタイヤ交換後の注意点で詳しく紹介しています。
空気圧センサー付きの車
空気圧センサー(TPMS)付きの車は、ある取扱説明書では、ローテーションをした時やタイヤのサイズを変えた時にシステムの初期化が必要だとしています。
方式は車ごとに違うので、取扱説明書で確かめるか、お店に相談してみてください。
外したタイヤを保管する
外した夏タイヤは、汚れを落としてよく乾かしてから保管します。
JATMAは、直射日光や雨、油、熱を避けて、ホイール付きは空気圧を半分くらいにして横に積むよう案内しています。
バルブにはバルブキャップを付けておくことも、JATMAの案内に含まれています。
保管の方法はスタッドレスタイヤの保管方法で紹介しています。
前後の入れ替え(ローテーション)も考える
履き替えのついでに、前後の位置を入れ替えたいと考える方もいますよね。
JATMAは、位置交換の時期は一概に決められないとしたうえで、偏った減り方の兆しがあれば早めに行うよう案内しています。
回転方向の指定があるタイヤや、前後でサイズが違う車では、入れ替え方が限られることもあります。
去年どの位置に付けていたかを、タイヤの内側にチョークなどで書いておくと、次の冬に迷わずに済みます。
ここでは、タイヤ交換を自分でする時によく見かける相談を取り上げます。
締め具合は感覚ではなく規定トルクで、ジャッキアップは1本ずつ、が基本です。
「十字レンチで、どのくらい締めればいい?」
『力いっぱい締めれば大丈夫?』と思いがちですよね。
締め付けの強さは、取扱説明書の規定トルクで決まっていて、十字レンチだけでは数字で合わせられません。
仮締めまでは十字レンチで、本締めはトルクレンチで、と分けるのがおすすめです。
トルクレンチがない時は、交換後にお店で締め付けを確かめてもらいましょう。
「工具は何を買えばいい?」
最低限は、ジャッキ、ナットに合うレンチ、トルクレンチ、輪止め、エアゲージです。
毎年自分で履き替えるなら、作業しやすい工具をそろえておくと、交換のたびの負担が軽くなります。
「1か所ずつ持ち上げて交換しようと思うけど、それでいい?」
はい、1本ずつ持ち上げて交換するのが基本の考え方です。
JATMAも、車輪が少し浮き上がる程度にジャッキアップするよう案内していて、何本も一度に浮かせることは前提にしていません。
前輪を2本同時に上げるような作業は、ジャッキスタンドなどの道具と慣れが要るので、無理をしないでください。
「交換したら空気圧が微妙。高速道路を走る前にどうすれば?」
空気圧は、走る前のタイヤが冷えている時にエアゲージで測り、指定の空気圧に合わせるのが基本です。
JATMAは、走っている途中で調整する時は、熱で空気圧が上がっているので指定より20〜30kPa高めに合わせるよう案内しています。
高速道路を長く走る予定があるなら、出発前にスタンドなどで測っておくと安心です。
ナットを全部外すのは、ジャッキアップしたあとです。
ジャッキアップの前は「少しだけ緩める」までにしておきましょう。
パンクの時のタイヤ交換との違い
スタッドレスへの履き替えは、自宅などの落ち着いた場所で、時間を決めてできる作業です。
一方、パンクの時は、止まった場所や周りの交通の中で作業しなければならないこともあります。
| 比べる点 | 冬の履き替え | パンクの時 |
|---|---|---|
| 場所 | 自宅の駐車場など平らな場所を選べる | 路肩での作業は避ける |
| 付けるタイヤ | 4本とも冬用タイヤ | 応急用タイヤのことも |
| 気をつけること | 規定トルクと増し締め | 安全な場所への移動と速度 |
JAFは、路肩でのタイヤ交換を避けること、パンクしたまま走り続けないことを呼びかけています。
パンクの時は無理に自分で交換せず、ロードサービスに頼むことも考えてみてください。
タイヤ交換は簡単?女性や力に自信がない人は
『タイヤ交換って簡単なの?』と聞かれることがよくあります。
手順そのものは6段階ですが、ジャッキの位置や締め付けなど、確かめることがたくさんあります。
慣れるまでは時間がかかるものだと考えて、余裕のある日に作業してみてください。
タイヤ交換を自分でする女性や、力に自信がない方へ
タイヤ交換は、女性の方や力に自信がない方からもよく相談があります。
ホイール付きのタイヤは重さがあるので、持ち上げる時は腰を落として、無理な姿勢を避けましょう。
固く締まったナットが緩まない時は、体重をかけて勢いをつけるより、お店に頼むほうが安全です。
「タイヤ交換ができないのは恥ずかしい」と感じる必要はまったくありません。
SUVのタイヤ交換を自分でする時
SUVのタイヤ交換を自分でする時も、手順は同じです。
ただ、タイヤが大きく重くなりやすいので、持ち上げる時の姿勢や、ジャッキの位置と高さには特に気をつけてください。
車載のジャッキは自分の車専用なので、別の車のジャッキを借りて使うのは避けましょう。
タイヤ代や車の費用が重なった時は
スタッドレスの買い替えと車検が同じ年に重なると、自分で交換して工賃を抑えても、出費はかなり大きくなりますよね。
そんな時は、今の車にお金をかけるか、乗り換えるかを比べてみるのも一つの方法です。手放すなら下取りだけでなく買取店に売る方法もあるので、先に今の車の相場を知っておくと判断しやすくなります。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
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ホイールからタイヤを外して付け替えるのも自分でできますか?
ホイールからタイヤを外す組み換えは、専用の機械と空気の入れ方の決まりがあるので、お店に頼むのが基本です。
まとめ
- 自分でできるのはホイールごと付け外しする脱着まで
- 準備・ジャッキアップ・外す・付ける・締める・確認の6段階で進める
- ジャッキの位置と締め付けトルクは自分の車の取扱説明書で確かめる
- ナットは対角線の順で、規定トルクで2〜3回に分けて締める
- 走り始め(100km程度)の増し締めと、空気圧の戻し忘れに気をつける





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