スタッドレスタイヤの空気圧|高め・低めの考え方と適正値の確かめ方

冬の朝に冬用タイヤの空気圧をエアゲージで測る手元と、スタッドレスタイヤの空気圧を紹介する記事タイトル

当サイトは国土交通省・警察・JAF・日本自動車タイヤ協会(JATMA)など公的機関や団体の公開情報と、自動車・タイヤメーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。タイヤのサイズや指定空気圧、締め付けトルクは車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書や車体の表示で確認してください。冬用タイヤの規制やチェーン規制は道路・地域・時期で変わるため、お出かけ前に道路管理者や警察の最新情報を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

スタッドレスタイヤに履き替えたものの、『空気圧は夏と同じでいいの?少し高めがいいって聞いたけど』と迷っていませんか。

結論から言うと、スタッドレスタイヤの空気圧は、車の指定空気圧が基準です。スタッドレスだからといって、基準の数字が変わるわけではありません。

まずは運転席のドア付近に貼られた表示か、取扱説明書で指定空気圧を確かめてみてください。この記事では、高め・低めの考え方と、冬に空気圧を保つコツを紹介します。

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目次

スタッドレスタイヤの空気圧は車の指定空気圧が基準

先に結論

タイヤメーカーの案内では、スタッドレスタイヤの適正空気圧は、基本的に車のメーカーが指定するノーマルタイヤの空気圧と同じです。純正と違うサイズを付けている時だけ、別に確認が必要になります。

『冬用タイヤなんだから、何か特別な数字があるはず』と思う方も多いですよね。

実は、スタッドレスタイヤ空気圧の適正値は、車ごとに決まっている指定空気圧をそのまま使うのが基本です。ゴムが柔らかいタイヤでも、車の重さを支える考え方は同じだからなんです。

指定空気圧はどこに書いてある?

指定空気圧は、車のドア付近と取扱説明書に表示されています。JATMA(日本自動車タイヤ協会)の基準にも、そう書かれています。

確かめる場所見るところひとこと
運転席のドア付近ドアを開けた車体側のラベル前輪と後輪で数字が違うことがある
取扱説明書「タイヤ」「仕様」のページタイヤサイズごとに数字が並んでいることも
車検証・整備記録今のタイヤサイズを控えるラベルのサイズと付いているサイズが同じか比べる

同じ車種でも、年式や型式、タイヤのサイズによって指定空気圧が違う場合があります。ネットの空気圧表を見るより、自分の車のラベルを見る方が確実です。

サイズを変えている時・XL規格の時は確認が必要

純正と違うサイズのスタッドレスを付けている時は、注意が必要です。タイヤメーカーの案内でも、サイズを変えると適正空気圧が指定から変わることがあるとされています。

もう1つ気をつけたいのが、サイドに「XL」や「EXTRA LOAD」と書かれたタイヤです。XLは空気圧と負荷能力を高く設定した規格で、同じサイズの通常タイヤより高い空気圧が必要になります。

補足

サイズや規格が違うタイヤの空気圧は、タイヤの「空気圧と負荷能力の対応表」で決まります。数字は一律ではないので、取り付けた店で「このタイヤだと何kPaにすればいいか」を聞いておくと安心です。

スタッドレスタイヤの全体像は、スタッドレスタイヤの基礎知識でまとめています。

空気圧は高めと低め、どっちがいい?

ここが大事

JATMAの基準では、乗用車用タイヤの空気圧は指定空気圧を基準に「0〜+20kPa」の範囲で調整します。つまり「少し高め」はこの範囲の中で、指定より低くするのは勧められていません。

スタッドレスタイヤの空気圧は高めがいい、という話はよく聞きますよね。一方で『雪道は低めの方が滑らない』という声もあって、どちらを信じればいいか迷うところです。

考え方基準との関係この記事の見方
指定空気圧ぴったり基準そのものまずはここに合わせる
指定より少し高め0〜+20kPaの範囲自然に下がる分を見込むなら範囲内で
指定よりかなり高め範囲を超える指定の範囲外なので避ける
指定より低め範囲を下回る空気圧不足になるので避ける
スタッドレスタイヤの空気圧を高め・低めのどちらにするかの考え方を示した図解

「少し高め」はどのくらい?

スタッドレスタイヤの空気圧を高めにしたい時は、指定空気圧から+20kPaまでが目安です。これはJATMAが示す乗用車用タイヤの調整範囲です。

高めにする理由は、空気圧が自然に下がっていくからなんです。JATMAによると、条件で差はありますが、空気圧は1か月で5%程度下がります。

例えばお店で、こんなやり取りになることがあります。

「空気圧、少し高めにしておきますか?」
「指定より上げるなら、どこまでにしておけばいいですか?」

こう聞いておくと、入れすぎを防げます。

雪道で低めにするのは?

スタッドレスタイヤの空気圧を低めにして雪道を走る、という方法を聞いたことがあるかもしれません。ただ、JATMAの調整範囲は「0から上」で、指定より低くする方向は示されていません。

空気圧が足りないと、タイヤの片側だけが減る偏摩耗が起きやすくなります。転がり抵抗も増えて、燃費が落ちる原因にもなります。

よくある失敗

雪道対策のつもりで空気を抜いて、そのまま晴れた日に走り続けてしまうことです。空気圧不足はひび割れを早める原因の1つにも挙げられています。冬こそ指定空気圧を守るのが基本です。

高すぎる時に気をつけたいこと

反対に、入れすぎもよくありません。JATMAは、指定空気圧は重さなどをもとに決められていて、多すぎても少なすぎても性能が損なわれると説明しています。

乗用車用ラジアルタイヤの最高使用空気圧は350kPaと決められています。とはいえ、これは上限の話です。普段は指定空気圧と、その上の調整範囲の中で考えれば十分です。

冬の空気圧は3つの手順で守る

先に結論

冬の空気圧は「指定空気圧を確かめる」「冷えている時に測る」「寒くなる時期は点検を増やす」の3つの手順で見ると、迷いにくくなります。

『点検って、いつ・何をすればいいの?』と感じている方も多いですよね。冬に合わせた手順をチェック表にしました。

手順やることいつ見落としやすい点
1 指定空気圧を確かめるドア付近のラベルと取扱説明書を見る履き替えの前前後で数字が違う・サイズ違いのタイヤ
2 冷えている時に測る走る前にエアゲージで測る朝、出かける前など走った直後は高く出る
3 点検を増やす月1回より短い間隔で見る気温が下がってきた時期スペアタイヤも点検する
冬のスタッドレスタイヤの空気圧を守る3つの手順をまとめた図解

手順1 指定空気圧を確かめる

最初に、ドア付近のラベルで前輪・後輪それぞれの数字をメモしておきましょう。スマホで写真を撮っておくと、スタンドで迷いません。

純正サイズと違うスタッドレスを付けている場合は、取り付けた店にその車での空気圧を確認しておくと安心です。

手順2 冷えている時に測る

JATMAの基準では、空気圧は走行前の冷えている時にエアゲージで点検するとされています。走るとタイヤが温まって、空気圧が上がるからです。

走った後に測ると、実際より高い数字が出ます。そこで空気を抜いてしまうと、冷えた時に空気圧不足になってしまうんです。

空気圧を測る時の確認
  • 走り出す前か、しばらく止めておいた後に測る
  • 4本とも測り、前後の指定の数字と比べる
  • 走った後に高く出ても空気を抜かない
  • 測り終えたらバルブキャップをしっかり付ける

走っている途中でどうしても調整する時は、タイヤが温まっている分を見込みます。JATMAは、この場合は指定空気圧より20〜30kPa高めに合わせるとしています。

スタンドで空気を入れる時の流れ

『セルフのスタンドで空気を入れるのは、ちょっと不安』という方もいますよね。空気入れの機械は店ごとに形が違いますが、流れはだいたい同じです。

空気を入れる時の流れ
  1. 指定空気圧の数字をメモかスマホの写真で手元に用意する
  2. タイヤのバルブキャップを外す
  3. 機械の表示を指定空気圧に合わせ、口金をバルブにまっすぐ当てる
  4. 入れ終わったら表示で数字を確かめる
  5. 4本終わったらバルブキャップを元どおり付ける

使い方が分からない時は、無理をせずスタッフに声をかけてみてください。

「空気圧を見たいんですが、使い方を教えてもらえますか?」と聞けば、たいていは教えてもらえます。店で点検してもらう時も、前後の指定空気圧を伝えると話が早いですよ。

手順3 気温が下がる時期は点検を増やす

外の気温が下がると、タイヤの中の空気が縮んで空気圧は下がります。冬は空気圧が下がりやすい季節なんです。

JATMAは、最低でも1か月に1度は空気圧を調整するよう勧めています。冬は、それより少し短い間隔で見ておくと安心です。

例えば、天気予報で冷え込みが続くと出た週や、遠出の前などに見ておくと覚えやすくなります。

スペアタイヤも点検の対象です。JATMAは、スペアタイヤも最低1か月に1度点検するよう案内しています。トランクの奥にあると忘れがちなので、冬の点検のついでに見ておきましょう。

点検したいタイミング理由
履き替えの直後保管中に空気圧が下がっている
冷え込みが続いた時気温が下がると空気圧も下がる
遠出や高速道路を走る前長く走る前に4本をそろえておく
警告灯が点いた時実際の空気圧を測って確かめる
補足

JATMAが2016〜2022年に高速道路で行ったタイヤ点検では、乗用車の4台に1台が空気圧不足でした。見た目では分かりにくいので、エアゲージで測る習慣をつけておきましょう。

タイヤ交換の時の空気圧はどうする?

先に結論

タイヤ交換の空気圧は、履き替えた日に確かめておきたいポイントです。特にホイール付きで保管していたタイヤは、空気圧を下げて保管している場合があるので、指定空気圧に戻してから走りましょう。

『夏の間しまっておいたタイヤだし、空気は入っているはず』と思いがちですよね。ただ、空気圧は夏の保管中にも自然に下がっています。

さらに、JATMAはホイール付きのタイヤを保管する時、空気圧を使用時の半分程度にするよう案内しています。この方法で保管していたなら、取り付けた後に指定空気圧まで戻す必要があります。

場面空気圧の状態やること
自分で保管していたタイヤを付けた保管中に下がっている・半分にしていることも取り付け後に指定空気圧まで入れる
店で交換してもらった店が調整していることが多い作業伝票やスタッフに数字を確認する
保管サービスから戻ってきた保管方法によって違う受け取り時に空気圧を確認してもらう
新品に交換した店が調整していることが多い1か月以内にもう一度測る

自分で交換した時の確認

自分でタイヤ交換をした時は、ナットの締め付けと空気圧の確認をセットで行いましょう。

タイヤ交換の後にやること
  1. ドア付近のラベルで前後の指定空気圧を確かめる
  2. 冷えている状態で4本の空気圧を測る
  3. 足りない分を入れて、指定空気圧にそろえる
  4. 走り始めの段階で、ナットの増し締めをする
  5. しばらく走ったら、もう一度空気圧を測る

交換した後の確認は、タイヤ交換後の注意点でくわしく紹介しています。

バルブもいっしょに見ておく

空気がすぐ抜けるなら、エアバルブが傷んでいることもあります。ゴム製のバルブは熱や紫外線で劣化するので、タイヤ交換のついでに見てもらうと安心です。

バルブの交換時期は、タイヤのエアバルブの交換時期にまとめています。

空気圧センサー付きの車でタイヤ交換する時

ここが大事

空気圧センサー(TPMS)付きの車は、タイヤ交換の時にセンサーの登録や初期化が必要になる場合があります。やり方は車ごとに違うので、取扱説明書が基準です。

最近の車には、タイヤの空気圧が下がると警告灯で知らせる仕組みが付いていることがありますよね。この仕組みをTPMS(タイヤ空気圧警報システム)と呼びます。

TPMSが付いた車でスタッドレスに交換する時は、夏タイヤの時と同じようにはいかないことがあります。

取扱説明書の例で見る注意点

例えばトヨタの一部の車の取扱説明書には、空気圧センサー付きの車でタイヤ交換をする時の注意が次のように書かれています。

取扱説明書に書かれている注意の例
  • 付けかえたホイールにも空気圧バルブ・送信機が必要
  • 送信機のIDコードを車のコンピューターに登録する
  • 登録しないと、しばらく走った後に警告灯が点灯する
  • ローテーションやサイズ変更の後は初期化が必要
  • タイヤを外す時に送信機を傷めないよう注意する

この例では、IDコードを登録しないと、約10分走った後にシステム異常となり、警告灯が点滅してから点灯すると書かれています。

スタッドレス用のホイールに送信機が付いていない場合も、警告が正しく働かない例として挙げられています。

警告灯が点いた時は

タイヤ空気圧の警告灯の表示や、リセットのしかたはメーカーや車で違います。トヨタやスズキなど、どのメーカーの車でも、まずは取扱説明書の「警告灯」のページを開いてみてください。

よくある失敗

警告灯が点いたまま「たぶんセンサーのせいだろう」と走り続けることです。本当に空気圧が下がっている場合もあります。エアゲージで実際の空気圧を測り、分からなければ店で見てもらいましょう。

空気圧センサーとタイヤ交換の組み合わせは、作業する店によって対応が違います。予約の時に「空気圧センサー付きです」と伝えておくと、当日の作業がスムーズです。

スタッドレスタイヤの空気圧でよくある相談

先に結論

よく寄せられる相談は「少し高めとはどのくらいか」「多めに入れたら滑るのか」「タイヤごとの適正値はあるか」の3つです。どれも、指定空気圧を基準に考えると答えが見えてきます。

ネットの相談サイトでよく見かける質問を、要約して紹介します。

相談1 「少し高め」とはどのくらい?

スタッドレスの空気圧は少し高めにするそうだけれど、具体的にどのくらいなのか、という相談です。

答えは、指定空気圧から+20kPaまでの範囲です。JATMAの乗用車用タイヤの調整範囲がこの幅です。範囲の中で、点検の間隔に合わせて決めてみてください。

相談2 多めに入れたら滑りやすくなる?

スタッドレスの空気圧を間違えて多めに入れてしまい、滑る路面での性能が落ちないか心配、という相談です。

調整範囲の中なら、まずは慌てなくて大丈夫です。範囲を超えて入っているなら、冷えている時に測り直して、指定空気圧の範囲まで戻しておきましょう。

相談3 このタイヤの適正な空気圧を知りたい

タイヤの銘柄とサイズを挙げて、適正な空気圧を教えてほしい、という相談もよくあります。

スタッドレスの空気圧は、銘柄よりも車の指定で決まります。純正と同じサイズなら、ドア付近のラベルの数字がそのまま答えです。サイズが違う時は、取り付けた店に確認してみてください。

相談答えの手がかり
少し高めはどのくらい?指定空気圧から+20kPaまで
多めに入れたら滑る?範囲を超えていたら冷えている時に戻す
銘柄ごとの適正値は?純正サイズなら車の指定空気圧

空気圧を守っても気になることがある時は

先に結論

空気圧を正しく保っていても、滑る・燃費が落ちたと感じることはあります。その時は空気圧だけでなく、溝やゴムの硬さ、運転のしかたも合わせて見直してみましょう。

『ちゃんと空気を入れているのに、なんだか滑る気がする』という声もありますよね。スタッドレスは、溝が減ったりゴムが硬くなったりすると、雪や氷の上で効きにくくなります。

滑る原因の見直し方はスタッドレスタイヤなのに滑る原因で、燃費との関係はスタッドレスタイヤで燃費は悪くなる?で紹介しています。

空気圧以外に見ておきたいこと
  • プラットホームが出ていないか(溝が新品時の半分になったサイン)
  • ゴムが硬くなっていないか(店の硬度計で確かめられる)
  • 製造年週を見て、年数がたっていないか
  • 側面にひびや傷がないか

点検してタイヤの買い替えが必要になった時、車検や修理の時期も近いなら、今の車をこのまま乗り続けるか考えるきっかけにもなります。

手放すことも考えるなら、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。先に今の車の相場を知っておくと、タイヤにどこまでお金をかけるか決めやすくなりますよ。

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『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

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よくある質問

スタッドレスタイヤの適正空気圧は夏タイヤと違いますか?

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スタッドレスタイヤの空気圧表はどこで見られますか?

自分の車の指定空気圧は、運転席のドア付近のラベルと取扱説明書で確かめられます。ネット上の空気圧表は車種や年式で違うことがあるので、まず自分の車の表示を見てみてください。

空気圧はどのくらいの間隔で点検すればいいですか?

JATMAは最低でも1か月に1度の点検を勧めています。冬は気温が下がって空気圧が下がりやすいので、それより短い間隔で見ておくと安心です。

空気圧センサー付きの車でもスタッドレスに交換できますか?

交換はできますが、ホイールに送信機が必要だったり、IDコードの登録や初期化が必要だったりする場合があります。取扱説明書を確認し、予約の時に店へ伝えておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • スタッドレスタイヤの空気圧は、車の指定空気圧が基準
  • 少し高めにするなら、指定から+20kPaまでの範囲で
  • 指定より低くする方向は勧められていない
  • 冷えている時に測り、冬は点検の間隔を短くする
  • 保管していたタイヤは、取り付け後に指定空気圧へ戻す
  • 空気圧センサー付きの車は取扱説明書の手順を確認する
スタッドレスタイヤガイド

スタッドレスタイヤガイド 編集部

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