当サイトは国土交通省・警察・JAF・日本自動車タイヤ協会(JATMA)など公的機関や団体の公開情報と、自動車・タイヤメーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。タイヤのサイズや指定空気圧、締め付けトルクは車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書や車体の表示で確認してください。冬用タイヤの規制やチェーン規制は道路・地域・時期で変わるため、お出かけ前に道路管理者や警察の最新情報を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
タイヤに釘が刺さっているのを見つけて、『これって修理で済むの?それとも交換?』と焦っていませんか。1本だけ交換していいのかも、気になりますよね。
結論から言うと、タイヤのパンクは「穴の場所」「穴の大きさ」「穴の数」で修理できるかが分かれます。接地面の小さな穴なら修理できることが多く、側面の傷や大きな穴は交換になります。
まずは、刺さった物を抜かずに、穴がタイヤの接地面か側面かを見てみてください。この記事では、修理か交換かの目安と、タイヤのパンクで1本だけ交換する時の考え方を紹介します。
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タイヤのパンクは「場所・大きさ・数」で修理か交換かが決まる
JATMA(日本自動車タイヤ協会)の基準では、修理できるのは接地面(トレッド部)の貫通傷で、直径6mm以下・2個以内・間隔40cm以上のものです。側面のコードに届く傷は修理できません。
『パンクしたら、もう新しいタイヤに替えるしかない?』と思う方も多いはずです。
実は、タイヤ販売店などが行う本格的な修理には、JATMAが決めた基準があります。この基準に当てはまれば、修理して使い続けられるんです。
| パンクの状態 | 修理か交換か | JATMAの基準 |
|---|---|---|
| 接地面に釘などの小さな穴 | 修理できることが多い | 直径6mm以下(タイヤの内側で測る) |
| 接地面に穴が2つ | 間隔によっては修理できる | 2個以内で、間隔40cm以上 |
| 接地面に穴が3つ以上 | 交換 | 修理できる範囲を超える |
| 接地面に6mmを超える穴 | 交換 | 修理できる範囲を超える |
| 側面(サイド)にコードまで届く傷 | 交換 | トレッド以外のコードに届く傷は修理禁止 |
| 溝がすり減って限度を超えている | 交換 | 使用限度を超えたタイヤは修理禁止 |
| 内側にシワや変色(引きずった跡) | 交換 | 空気を入れると破裂の危険があり再使用しない |
JATMAの基準では、直径3mm以下の釘穴などは、この条件の例外として扱われています。小さな釘穴なら、修理できる見込みは高いと考えてよさそうです。

修理か交換か「見てみないと分からない」理由
店に持っていくと、「外して中を見ないと分からない」と言われることがありますよね。
これは、穴の大きさをタイヤの内側で測ることや、内側にパンクのまま走った跡がないかを確かめる必要があるからです。外から見て小さな穴でも、中のコードが傷んでいれば交換になります。
JAFも、側面の損傷、6mmを超える損傷、条件を外れた複数の損傷、劣化やひび割れが進んだタイヤは修理できないケースとして挙げています。
- 刺さった物が接地面か側面か
- 刺さった物の大きさと本数
- 空気がどれくらい抜けているか
- 側面にひび割れやこぶがないか
- 残りの溝がどれくらいあるか
パンクに気づいた時にすること
走行中にパンクに気づいたら、パンクしたまま走り続けず、安全な場所に止めます。高速道路の路肩でのタイヤ交換は危険なので、無理をせずロードサービスを呼びましょう。
『ハンドルが取られる』『ゴトゴト音がする』と感じたら、パンクのサインかもしれません。
JAFは、パンクしたまま走り続けない、路肩でタイヤ交換をしない(特に高速道路は危険)、刺さった異物をすぐに引き抜かない、という3つを注意点に挙げています。
- ハザードを点けて、急ハンドル・急ブレーキを避けながら減速する
- 周りの安全を確かめ、他の車の邪魔にならない広い場所に止める
- 刺さった物は抜かずに、穴の場所と空気の抜け具合を見る
- スペアタイヤか応急修理キットがあるかを確かめる
- 自分で作業できない場所や状況なら、ロードサービスを呼ぶ

刺さった物を抜かないのは、抜いた瞬間に空気が一気に抜けることがあるからです。JAFのテストでも、異物を抜いてしまうと応急修理キットで直せなかったと報告されています。
タイヤのパンクでレッカーや出張修理を頼む時
自分で交換できない時は、タイヤの出張修理やレッカーを頼むことになります。
国民生活センターは2026年2月に、ネットで検索して出てきたロードサービスに依頼したところ、表示よりもはるかに高い見積もりを出されたトラブルを公表しています。交換されたタイヤがサイズ違いだった例もあったそうです。
慌ててネット検索で上位に出た業者に電話し、料金を確かめないまま作業を頼んでしまうことです。国民生活センターは、ネット検索の前に、契約している損害保険会社や保険代理店に問い合わせるようすすめています。
自動車保険にロードサービスが付いていることもあるので、保険証券や保険会社のアプリを先に見てみてください。料金やキャンセル料をその場で確かめ、納得できない請求はその場で払わないことも大事です。
スペアタイヤ(応急用タイヤ)に替える時
スペアタイヤが積んである車なら、安全な場所で交換できます。
JAFの手順では、パンクしたタイヤの対角線上のタイヤに輪止めをし、ナットを少し緩めてからジャッキアップします。交換したら2〜3回に分けて仮締めし、車を下ろして取扱説明書の規定のトルクで締め付けます。
応急用タイヤは、一時的に使うためのものです。JAFは時速80km以下を目安とし、長距離を避けて早めに通常のタイヤに戻すよう案内しています。
スペアタイヤの使い方は、スペアタイヤ(テンパータイヤ)の寿命と使い方でくわしく紹介しています。
雪道や凍った道でパンクした時
冬にスタッドレスで走っている時のパンクは、さらに慌ててしまいますよね。
応急用タイヤは、構造や寸法が通常のタイヤと違い、積雪や凍結した道での使い方は自動車メーカーの指示に従うことがJATMAの基準です。ある自動車メーカーの取扱説明書では、応急用タイヤにはタイヤチェーンを付けないよう書かれています。
同じ取扱説明書には、雪道で前輪がパンクした時は、後輪を応急用タイヤに替え、外した後輪をパンクした前輪の位置に付けて、前輪にチェーンを付ける手順が案内されています。車によって手順は違うので、冬の前に自分の車の取扱説明書を一度開いてみてください。
雪の中での作業は、足元が滑りやすく、周りの車からも見えにくくなります。自分で作業するのが難しいと感じたら、無理をせずロードサービスを呼びましょう。
パンク応急修理キットを使う時
最近は、スペアタイヤの代わりに応急修理キットを積んでいる車も多いですよね。
JAFによると、応急修理キットは、側面の損傷、広い範囲の亀裂や大きな貫通穴、2本以上の同時パンクには使えません。JAFのテストで使った車の取扱説明書には、4mm以上の傷は修理できないと書かれていました。
キットで直した後も、そのまま使い続けず、早めに店で確かめてもらいましょう。使える範囲はキットごとに違うので、取扱説明書を一度読んでおくと安心です。
ランフラットタイヤは、空気が抜けても一定の条件で走れるタイヤです。ただ、パンクした後に修理できるかは、メーカーによって考え方が違います。くわしくはランフラットタイヤの寿命と交換で紹介しています。
釘が刺さったタイヤの修理の方法と、修理した後の注意
JATMAの基準では、パンク修理はプラグで穴を塞ぎ、タイヤの内側からパッチを貼る方法で、タイヤ販売店などの整備者が行います。修理したタイヤは前輪に使わず、100km/hを超えて使わないこととされています。
タイヤに釘が刺さった時の修理には、いくつかのやり方があります。違いを知っておくと、店で説明を聞く時に分かりやすくなりますよ。
| 修理の方法 | どんな修理か | JATMAの扱い |
|---|---|---|
| 内面からの修理 | タイヤを外し、プラグで穴を塞いで内側からパッチを貼る | 標準の修理方法 |
| 外からの修理 | タイヤを付けたまま、外からゴム栓などで塞ぐ | 応急修理をしたタイヤは高速走行してはならない |
| 応急修理キット | 補修液と空気を入れて一時的に塞ぐ | 交換・修理をする場所まで移動するための一時的な修理 |
外から塞ぐ修理は、短い時間で済むことが多い一方で、JATMAは応急修理(ゴム栓修理など)をしたタイヤは高速走行してはならないとしています。遠心力でゴム栓が抜け落ちることがあるためです。
修理したタイヤの使い方
修理が終わったら、これで元どおり、と思いたいですよね。
ただ、JATMAは修理したタイヤの使い方に条件を付けています。
- 前輪に使わない(振動や突然の損傷のおそれ)
- 速度能力が高いタイヤでも100km/hを超えて使わない
- 外からの応急修理だけなら高速道路を走らない
- 修理した所から空気が漏れていないか、空気圧をこまめに見る
前輪に付いていたタイヤを修理した時は、後輪と入れ替えることになります。ローテーションの考え方も含めて、店で相談してみてください。
スタッドレスタイヤのパンク修理
スタッドレスタイヤのパンク修理も、基本は夏タイヤと同じ基準です。
ただ、JATMAは溝の深さが使用限度を超えたタイヤは修理しないとしています。スタッドレスは、残り溝が新品時の50%未満になると冬用としては使わないこととされているので、修理しても冬に使えるかは別に確かめる必要があります。
| スタッドレスの状態 | 考え方 |
|---|---|
| 溝が十分で、接地面の小さな穴 | 修理できるかを店で見てもらう |
| プラットホームが出ている | 修理しても冬用としては使えない |
| 使い始めて年数がたち、ゴムが硬い | 修理より買い替えを考える |
| 側面に傷がある | 交換になる |
スタッドレスのパンク修理を頼む時は、プラットホームとゴムの硬さも一緒に見てもらうと、来シーズンの判断までまとめてできますよ。
タイヤのパンクで1本だけ交換していい?
タイヤのパンクで1本だけ交換することはできますが、残りのタイヤとの減り方の差が大きいと、車が不安定になることがあります。4WD車は特に慎重に、店や取扱説明書の指示に従いましょう。
『パンクしたのは1本だけなのに、4本替えるのはもったいない』と思いますよね。
JATMAは、全車輪とも同じサイズ・種類・構造・カテゴリーのタイヤを選ぶこととし、異なるタイヤを同じ車軸に混ぜて使わないよう案内しています。1本だけ交換すると、同じ車軸の左右でタイヤの状態がそろわなくなることがあるんです。
1本だけ交換する時の考え方
| 状況 | 考え方の例 |
|---|---|
| 残りの3本がまだ新しい | 同じ商品・同じサイズで1本だけ交換しやすい |
| 残りの3本がかなり減っている | 同じ車軸の2本、または4本の交換を考える |
| 同じ商品がもう売っていない | 同じ車軸の2本をそろえて替える |
| 4WD車 | 1本だけ違うタイヤは駆動系を傷めるおそれがあるので店に相談 |
| スタッドレスを付けている | 冬用タイヤは全車輪に付けるのが前提。4本の溝の差を確かめる |
4WD車を作る自動車メーカーの中には、4輪のうち1輪でも違うタイヤを付けていると、駆動系の損傷や、最悪の場合は車両火災につながるおそれがあると案内しているところもあります。自動車メーカーの取扱説明書でも、摩耗差のないタイヤを使うよう書かれている例があります。
タイヤメーカーの中には、4本同時の交換をすすめ、やむを得ず2本だけ替える場合は新しいタイヤを後輪に付けるよう案内しているところもあります。ただし、これは1社の考え方なので、車に合わせて店で相談してみてください。
本数の揃え方は、タイヤは1本だけ・2本だけ交換してもいい?でくわしく紹介しています。
タイヤのパンク交換と一緒に見たい部品
パンクでタイヤを交換する時は、エアバルブも一緒に見てもらいましょう。
JATMAは、タイヤが使えなくなった時点でバルブも交換することをすすめています。ゴムのバルブは、熱や紫外線で傷んでいくためです。
くわしくはタイヤのエアバルブの交換時期で紹介しています。
タイヤのパンク修理の値段(費用)が決まる要素
パンク修理の値段や、パンクしたタイヤの交換費用は、修理の方法、タイヤの大きさ、出張やレッカーの有無で大きく変わります。公的な相場はないので、作業の中身をそろえて見積もりを比べましょう。
『タイヤのパンク修理の値段って、だいたいどれくらい?』と気になる方も多いはずです。
この記事では相場の金額は出しませんが、値段が変わる理由を知っておくと、見積もりを見た時に高いか安いかを判断しやすくなります。
| 要素 | 費用への影響 |
|---|---|
| 修理の方法 | 外からの修理か、タイヤを外す内面からの修理かで作業量が変わる |
| タイヤの大きさ・種類 | 大きいタイヤやランフラットは作業が増えることがある |
| 交換になった場合 | タイヤ本体の値段に、組み換え・バランス調整の工賃が加わる |
| 本数 | 1本だけか、2本・4本そろえるかで総額が変わる |
| 出張・レッカー | 呼んだ場所や時間帯、距離で料金が加わる |
| 古いタイヤの処分 | 処分の費用がかかることがある |
見積もりで確かめる項目
- 修理の方法が内面からか外からか
- タイヤを外して点検する費用が含まれるか
- 交換の場合、タイヤ本体と工賃が分かれて書かれているか
- バランス調整やバルブの交換が含まれるか
- 出張やレッカーの料金、キャンセル料がいくらか
自分の数字を入れて比べる時は、こんな表にしておくと便利です。
| 項目 | 修理の場合(見積もり額) | 交換の場合(見積もり額) |
|---|---|---|
| 点検・脱着 | ||
| 修理または組み換え | ||
| タイヤ本体 | ||
| バランス調整・バルブ | ||
| 出張・レッカー | ||
| 合計 |
自動車保険のロードサービスで、出張やレッカーの費用が補われることもあります。契約の中身は保険会社に確かめてみてください。
パンクをきっかけに車のことも考える
パンクで調べてみたら、ほかのタイヤもすり減っていて、4本の交換が必要と言われることもありますよね。
タイヤ代や車検の費用がかさんで今の車を手放すことも考えるなら、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。先に今の車の相場を知っておくと、タイヤにかける費用と比べて判断しやすくなります。
タイヤのパンクでよくある相談
ネットの質問サイトでよく見かける相談を、3つ取り上げてみます。
「タイヤに釘が刺さっている。抜いていい?」
タイヤに釘が刺さっているのに気づいたけれど、空気が一気に抜けそうで抜いていない、という相談です。
抜かないでおくのは正解です。JAFも、刺さった異物をすぐに引き抜かないよう案内しています。
空気が減っていないように見えても、少しずつ抜けていることがあります。早めに店に行き、修理できるか見てもらいましょう。
「接地面に釘が刺さっているんですが、修理できるか見てもらえますか?」
「外して中を見てみますね。穴の大きさと内側の傷み方で判断します。」
「外からのパンク修理の後、高速道路に乗っても大丈夫?」
タイヤの接地面に釘が刺さり、外からのパンク修理をしてもらった後、そのまま高速道路を走っていいのか、という相談です。
JATMAは、ゴム栓修理などの応急修理をしたタイヤは高速走行してはならないとしています。遠心力でゴム栓が抜け落ちることがあるためです。
高速道路をよく使うなら、タイヤを外して内側から修理してもらうか、交換を店に相談してみてください。修理したタイヤは前輪に使わないことも覚えておきましょう。
「抜いたら場所的に修理できないと言われた」
釘を抜いてもらおうとしたら、「刺さった場所によっては修理できず交換になる」と言われた、という相談です。
JATMAの基準では、修理できるのは接地面(トレッド部)の傷だけです。溝の端や側面に近い所に刺さっている場合は、修理できる範囲かどうかを店が慎重に見ます。
側面に近い所は、走る時に大きくたわむ部分です。修理できないと言われたら、交換の見積もりと、1本だけ交換でいいかも合わせて聞いてみてください。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
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納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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- まず、控えめな下取り額を提示される
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よくある質問
タイヤのパンクは何本までの穴なら修理できますか?
JATMAの基準では、接地面の貫通傷で、直径6mm以下・2個以内・間隔40cm以上なら修理できる範囲です。直径3mm以下の釘穴などは、この条件の例外として扱われています。
タイヤの側面のパンクは修理できますか?
JATMAの基準では、トレッド以外の部分にコードまで届く傷があるタイヤは修理禁止です。側面の傷は交換を考えましょう。
パンクしたタイヤを1本だけ交換してもいいですか?
できますが、残りのタイヤとの減り方の差が大きいと車が不安定になることがあります。4WD車は1本だけ違うタイヤで駆動系を傷めるおそれもあるので、店や取扱説明書で確かめましょう。
スタッドレスタイヤもパンク修理できますか?
修理の基準は夏タイヤと同じです。ただ、プラットホームが出ているなど冬用としての限度を超えていれば、修理しても冬には使えません。
修理したタイヤはいつまで使えますか?
修理したタイヤも、溝や年数の目安は通常のタイヤと同じです。ただし前輪には使わず、100km/hを超えて使わないことがJATMAの基準です。
まとめ
- パンクの修理か交換かは、穴の場所・大きさ・数で決まる
- 修理できるのは接地面の直径6mm以下・2個以内・間隔40cm以上の傷(JATMA)
- 刺さった物は抜かず、パンクしたまま走り続けない
- 修理したタイヤは前輪に使わず、100km/hを超えて使わない
- 1本だけ交換する時は、残りのタイヤとの差と4WDかどうかを確かめる





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