ランフラットタイヤの寿命と交換|価格の決まり方と通常タイヤとの違い

整備工場のホイール付きタイヤに、ランフラットタイヤの価格と交換の注意を紹介する記事タイトル

当サイトは国土交通省・警察・JAF・日本自動車タイヤ協会(JATMA)など公的機関や団体の公開情報と、自動車・タイヤメーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。タイヤのサイズや指定空気圧、締め付けトルクは車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書や車体の表示で確認してください。冬用タイヤの規制やチェーン規制は道路・地域・時期で変わるため、お出かけ前に道路管理者や警察の最新情報を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

タイヤ交換の見積もりで、ランフラットタイヤの価格を見て『普通のタイヤと何が違うの?』と驚いた方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、ランフラットタイヤはパンクしても一定の条件で走り続けられるように作られた、スペアタイヤの代わりになるタイヤです。構造が違う分、交換の手順や確かめることも変わります。

まずは、今のタイヤの側面の表示と、車の取扱説明書のタイヤの欄を見てみてください。この記事では、違いと交換の注意を順に紹介します。

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目次

ランフラットタイヤとは?通常タイヤとの違い

先に結論

ランフラットタイヤは、空気が抜けても側面の補強で車を支え、限られた距離を走れるタイヤです。JATMA(日本自動車タイヤ協会)は、スペアタイヤの代わりになる装置の一種と位置づけています。

『ランフラットって、パンクしないタイヤのこと?』と思われがちですよね。実は、パンクはします。パンクした後も、すぐには走れなくならないのが特徴なんです。

ブリヂストンの説明では、よくあるタイプはタイヤの側面に補強ゴムを入れて、空気が抜けた時に荷重を支えます。

見分け方は側面の表示

自分の車のタイヤがランフラットかどうか、分からない方もいますよね。JATMAによると、ランフラットタイヤは側面のサイズ表示で、リム径の数字の前に「F」の記号が付きます。

表示を読むのが難しい時は、取扱説明書のタイヤの欄を見るか、店で確かめてもらうと確実です。タイヤ交換の予約の時にも、この情報があると話が早く進みます。

通常タイヤとの違い・パンク時・交換時の3点で比べる

比べる点ランフラットタイヤ通常のタイヤ
つくり側面を補強して、空気が抜けても車を支える空気の圧力で車を支える
パンクした時決められた条件の中で、限られた距離を走れる安全な場所に止めて、応急用タイヤや修理キットで対応
スペアタイヤランフラットがスペアの代わりという位置づけ応急用タイヤや修理キットで備える
空気圧の確認抜けても気づきにくいので警報装置が大事目で見て気づける場合もある
交換・組み換えメーカーが勧める手順で作業する一般的な手順で作業できる
修理メーカーで見解が分かれる基準の範囲なら販売店で修理できる
ランフラットタイヤと通常タイヤの違いを、つくり・パンク時・交換時で比べた図解

この表のとおり、違いはパンクした時と交換の時に大きく出ます。順に見ていきましょう。

パンクした時の走り方

先に結論

空気が抜けた後に走れる速度と距離は、車のメーカーの指示に従います。急ハンドルや急ブレーキを避け、早めに店へ向かいましょう。

『パンクしても走れるなら、そのまま家まで帰っていい?』と考えますよね。ただ、走れる範囲には条件があります。

ブリヂストンとヨコハマタイヤは、空気圧が0の状態で「時速80kmで80km」走れることを紹介しています。ただしこれは、ISOの基準などに沿った試験条件での値です。ヨコハマタイヤは、保証ではないと説明しています。

よくある失敗

「80kmまで大丈夫」と考えて、高速道路をいつもの速さで走り続けること。荷物の量や路面で条件は変わるので、取扱説明書の指示を優先してください。

JATMAは、パンクした状態で走る時は急なハンドル操作や急ブレーキをせず、車高が少し下がることに注意するよう案内しています。

警報装置が欠かせない理由

ランフラットは、空気が抜けても見た目の変化が小さいタイヤです。だから、気づかないまま走り続けてしまうことも。

ブリヂストンは、ランフラットを付ける時はタイヤ空気圧警報装置(TPMS)の装着も必須だと説明しています。警告灯がついたら、早めに安全な場所で確かめましょう。

警告灯がついた時に確かめること
  • 周りの安全を確かめ、安全な場所に止める
  • 4本の見た目と、異物が刺さっていないかを見る
  • 取扱説明書で、走れる速度と距離を確かめる
  • 近くのタイヤを扱う店か、ロードサービスに連絡する

普段の空気圧の点検も同じように

JATMAは、ランフラットタイヤも通常のタイヤと同じように、車の指定空気圧で使うよう定めています。パンクに強いからといって、空気圧の点検を省いてよいわけではないんです。

空気圧は自然に下がり、JATMAは条件によって差はあるものの1か月で5%程度下がると説明しています。月に1度はエアゲージのある店やガソリンスタンドで調整しておきましょう。

パンクの基本的な対応は、タイヤのパンク修理か交換かで紹介しています。

ランフラットタイヤの交換と組み換えで確かめること

先に結論

ランフラットタイヤの交換は、メーカーが勧める手順で作業できる店に頼むのが基本です。予約の時に「ランフラットです」と伝えておくと話が早く進みます。

『どこの店でも交換してもらえるの?』と気になる方も多いはずです。JATMAは、ランフラットタイヤの分解は車やタイヤのメーカーが勧める手順に従うよう定めています。

ランフラットタイヤを交換する時に確かめることを順に並べた図解
ランフラットタイヤ交換の流れ
  1. 側面の表示と取扱説明書で、指定のサイズと種類を確かめる
  2. 店に「ランフラット」「警報装置付き」と伝えて、対応できるか聞く
  3. タイヤ代・組み換え・バランス・処分などの内訳で見積もりをもらう
  4. 交換後、警報装置の初期化や登録が必要かを確かめる
  5. 走り始めてしばらくしたら、ナットの増し締めを頼む

組み換えの時に気をつけたいこと

ホイールからタイヤを外して付け替える作業が、組み換えです。ランフラットは側面を補強している分、作業の手順が決められています。

トヨタの取扱説明書の例では、タイヤをホイールから外す時は空気圧センサー(送信機)を傷めないよう注意し、手順は販売店に相談するよう書かれています。組み換えの基本はタイヤの組み換えとはで紹介しています。

4本の種類はそろえる

JATMAは、全部の車輪を同じサイズ・種類・構造のタイヤにするよう定めています。同じ車軸にランフラットと通常のタイヤを混ぜて使わないようにしましょう。

ランフラットタイヤの価格と値段が決まる要素

先に結論

ランフラットタイヤの値段は、サイズと構造、組み換えの手間で変わります。金額の比べ方は、総額ではなく内訳をそろえて見るのがコツです。

ランフラットタイヤの価格は、同じサイズの通常タイヤより高めに感じる方が多いですよね。この記事では相場の金額は出さず、見積もりの見方を紹介します。

見積もりの項目値段が変わる理由確かめること
タイヤ本体サイズ・構造・銘柄で違う指定サイズとランフラットかどうか
組み換え・脱着側面が硬く、手順が決まっているランフラットの作業に対応しているか
バランス調整4本とも調整する料金に含まれるか
警報装置まわりセンサーの扱いや初期化が必要な場合がある作業に含まれるか
古いタイヤの処分店ごとに扱いが違う引き取ってもらえるか

ランフラットタイヤの交換費用は、こうした項目の足し算です。2つ以上の店で、同じ項目がそろった見積もりをもらうと比べやすくなりますよ。

通常タイヤに替えるという選択

ランフラットから通常のタイヤに替える方法もあります。ただ、その場合はパンクした後に走れる仕組みがなくなります。

スペアタイヤや修理キットを積んでいない車もあるので、パンクへの備えをどうするか、車のメーカーや販売店で確かめてから決めましょう。応急用タイヤの扱いはスペアタイヤの寿命と使い方で紹介しています。

ランフラットタイヤの寿命の見方と、スタッドレスに替える時

先に結論

ランフラットだけの特別な寿命の基準はありません。溝・年数・傷の見方は、通常タイヤと同じJATMAの目安で考えます。

見るもの目安(JATMA)
溝残り1.6mm(スリップサイン)で使用限度
年数使い始めて5年以上は店で点検、製造から10年は交換を推奨
一度パンクして走った後修理や再使用は車のメーカーの指示に従う

パンクして走った後は、見た目が普通でも中が傷んでいることがあります。ヨコハマタイヤは、構造上パンク修理はできず新品に交換と案内しています。一方でブリヂストンは、新車装着用は取扱説明書で確認、市販用は一定の基準で修理できるとしています。

スタッドレスもランフラットにする?

冬にスタッドレスタイヤへ履き替える時、ランフラットにするか迷いますよね。ランフラットのスタッドレスを選べるかどうかは、サイズや車によって変わります。

ランフラット車でスタッドレスを用意する時に確かめること
  • 取扱説明書で、冬用タイヤの指定や注意を確かめる
  • ランフラットのスタッドレスにするか、通常構造にするかを決める
  • 通常構造にするなら、パンクへの備えをどうするか考える
  • 冬用のホイールにも空気圧センサーが必要かを店で聞く

スタッドレスの選び方の全体は、スタッドレスタイヤの基礎知識で紹介しています。

費用が重なった時は

ランフラットの交換や冬タイヤの準備に、車検や修理の時期が重なると負担は大きくなります。乗り続けるか迷う時は、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。先に今の車の相場を知っておくと、判断しやすくなりますよ。

ランフラットタイヤについての知恵袋の相談

先に結論

知恵袋では、「ランフラットと通常タイヤ、どちらにする?」「店に1本交換を勧められた」「ランフラット車ではない車に付けられる?」といった相談がよく読まれています。

よく読まれている相談を要約して、答えていきますね。

「次のタイヤ、ランフラットと通常タイヤのどちらにする?」

車を買う時や交換の時に、ランフラットにするか通常のタイヤにするか迷っているという相談です。

決め手は、パンクした時にどうしたいかです。その場から走って店まで行きたいならランフラット、交換を頼める店の多さや見積もりの比べやすさを重く見るなら通常タイヤ、という考え方もあります。通常タイヤにするなら、パンクへの備えも合わせて考えましょう。

「ランフラットを1本だけ交換と言われた。ほかの店でもできる?」

店でランフラットの1本交換を勧められ、ほかの店でも同じ作業ができるのか知りたいという相談です。

ランフラットの作業に対応している店なら、ほかの店でも頼めます。予約の時に、サイズとランフラットであること、警報装置が付いていることを伝えて見積もりをもらってみてください。

「ランフラット車ではない車に、ランフラットを付けてもいい?」

ランフラットが付いていない車に、ランフラットタイヤを付けたいという相談です。

付けたいなら、まずは車の指定サイズに合うかを確かめましょう。ブリヂストンは、ランフラットを付ける時は警報装置も必須としています。車側に警報装置がない場合も含めて、店で相談してから決めると安心です。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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よくある質問

ランフラットタイヤはパンクしてもどこまで走れますか?

走れる速度と距離は、車のメーカーの指示に従います。タイヤメーカーが紹介している「時速80kmで80km」は試験条件での値で、保証ではありません。

ランフラットタイヤはパンク修理できますか?

メーカーで見解が違います。修理せず新品に交換と案内するメーカーもあれば、市販用は一定の基準で修理できるとするメーカーもあります。店で確かめてください。

ランフラットタイヤの値段はどう比べればいいですか?

タイヤ本体、組み換え、バランス、警報装置まわり、処分の内訳をそろえて比べます。同じ項目で2つ以上の店の見積もりを並べると違いが分かります。

ランフラットタイヤの寿命は通常タイヤと違いますか?

ランフラットだけの特別な基準はありません。溝1.6mm、使い始めて5年以上で点検、製造から10年で交換推奨というJATMAの目安で考えます。

まとめ

この記事の要点
  • ランフラットはパンクしても限られた距離を走れる、スペアタイヤの代わりの装置
  • 走れる速度と距離は車のメーカーの指示に従う
  • 交換や組み換えは、メーカーが勧める手順で作業できる店に頼む
  • 値段は内訳をそろえた見積もりで比べる
  • スタッドレスにする時は、構造と警報装置、パンクへの備えを確かめる
スタッドレスタイヤガイド

スタッドレスタイヤガイド 編集部

スタッドレスタイヤの選び方・サイズの見方、履き替えの時期と交換の方法、寿命の見分け方、保管と処分、冬の道路の規制、タイヤの費用がかさんだ時に今の車を乗り続けるか手放すかの判断まで、公的機関とメーカーの公式情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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