タイヤ交換の流れ|依頼から作業完了までと当日の確認ポイント

整備工場に並ぶホイール付きの冬用タイヤと、タイヤ交換の流れを紹介する記事タイトル

当サイトは国土交通省・警察・JAF・日本自動車タイヤ協会(JATMA)など公的機関や団体の公開情報と、自動車・タイヤメーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。タイヤのサイズや指定空気圧、締め付けトルクは車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書や車体の表示で確認してください。冬用タイヤの規制やチェーン規制は道路・地域・時期で変わるため、お出かけ前に道路管理者や警察の最新情報を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

冬が近づいて、そろそろスタッドレスに替えなきゃと思いつつ、『お店で何をされて、自分は何を見ればいいの?』と少し不安な方も多いですよね。

結論から言うと、タイヤ交換は「予約前・当日の受付・作業中・受け取り時・交換後100km」の5つの場面に分けると、確かめることがはっきりします。

この記事では、店に頼む場合の流れを場面ごとに追いながら、それぞれで見ておきたいポイントを紹介します。

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目次

タイヤ交換は5つの場面で確かめることが変わる

先に結論

タイヤ交換は、店に車を預けて終わりではありません。予約前にサイズと本数を確かめ、受け取る時に製造年週と締め付けを確認し、走り出してから100km程度で増し締めをする。この3か所を押さえておけば大きな失敗は防げます。

まずは全体の流れを1枚の表にしておきますね。

場面主にやること自分で確かめたいこと
予約前依頼先を決めて予約するタイヤのサイズ・本数・ホイールの有無
当日の受付車と鍵を預ける作業内容と見積もりの項目
作業中脱着・組み換え・バランス調整追加作業の連絡が来たら内容を聞く
受け取り時作業結果の説明を受ける製造年週・空気圧・ナットの締め付け
交換後100km慣らし走行と増し締めナットのゆるみ・異音・ハンドルのぶれ

『全部の場面で何かするの?』と思うかもしれません。

実は、自分で手を動かすのは予約前の確認と、交換後の増し締めくらいなんです。

あとは「聞く」「見る」だけで大丈夫です。

タイヤ交換を予約前・当日の受付・作業中・受け取り時・交換後の5つの場面に分けた行程表の図解

「タイヤ交換」と一口に言っても作業は3種類

タイヤ交換という言葉は、実はいくつかの作業をまとめて呼んでいます。

自分が頼みたいのがどれかで、作業時間も見積もりの項目も変わります。

作業の呼び方中身よくある場面
脱着(履き替え)ホイールごと付け外しするホイール付きのスタッドレスへの交換
組み換えホイールからタイヤを外し、新しいタイヤをはめる夏タイヤとスタッドレスを同じホイールで使う
タイヤの購入と交換新しいタイヤを買って取り付ける溝や年数で今のタイヤを替える時

ホイール付きのスタッドレスを持っている場合のスタッドレスタイヤ履き替えなら、脱着だけで済みます。

一方、ホイールが1組しかない場合は、季節ごとに組み換えが必要です。

組み換えと脱着の違いはタイヤの組み換えとはで詳しく紹介しています。

予約前に確かめておくこと

ここが一番大事なところです。

予約の段階で情報があいまいだと、当日に「サイズが違った」「在庫がなかった」ということも起きます。

予約前のチェック
  • 運転席ドア付近の表示か取扱説明書で、指定のタイヤサイズと空気圧を確かめる
  • 今のタイヤの横に書かれたサイズ表記を写真に撮っておく
  • 交換する本数(4本か、一部か)を決める
  • ホイール付きか、タイヤだけか(組み換えが要るか)を伝える
  • 持ち込みのタイヤか、店で買うタイヤかを伝える

サイズは「車の表示」と「今のタイヤ」の両方で見る

サイズは、タイヤの横にある「195/65R15 91H」のような表記で確かめます。

ただ、前の持ち主がサイズを変えている中古車もあるので、車の表示とも見比べておくと安心です。

『どこに書いてあるのか分からない』という方は、運転席のドアを開けたあたりのラベルを探してみてください。

日本自動車タイヤ協会(JATMA)も、指定空気圧は取扱説明書とドア付近などに表示されていると案内しています。

サイズの読み方はタイヤサイズの見方にまとめています。

軽自動車や軽トラのタイヤ交換で気をつけたいこと

軽自動車のタイヤ交換も、流れは普通車と同じです。

ただ軽トラの場合は、荷物を積む車向けの「LT」と書かれた小形トラック用タイヤが指定されていることがあります。

JATMAの基準では、全部の車輪を同じサイズ(ロードインデックスと速度記号を含む)・同じ種類にそろえるのが基本です。

見た目のサイズだけで選ばず、タイヤの横にある記号まで店に伝えておきましょう。

依頼先と予約の取り方

タイヤ交換を頼める先は、カー用品店・ガソリンスタンド・ディーラー・タイヤ専門店・整備工場などいろいろあります。

どこが合うかは、タイヤを店で買うか、持ち込むか、ほかの点検も一緒に頼みたいかで変わります。

状況相談しやすい依頼先の例予約の時に伝えること
タイヤを店で選んで買うタイヤを扱う販売店サイズ・本数・予算の考え方
ネットで買ったタイヤを付けたい持ち込みを受けている店持ち込みであること・届け先
点検や車検と一緒に頼みたいディーラー・整備工場点検の時期・作業の範囲
ホイール付きを履き替えるだけ脱着を受けている店本数・ナットの種類

依頼先ごとの違いはタイヤ交換はどこでする?で比べています。

持ち込みの場合はタイヤ交換の持ち込みとはも参考にしてみてください。

補足

秋から初雪のころは、スタッドレスへの交換を頼む人が集中しやすい時期です。待ち時間や予約の取り方はタイヤ交換にかかる時間と予約のコツにまとめています。

当日の受付で聞いておくこと

当日は、車と鍵を預けて作業の内容を確認します。

『お任せで大丈夫かな』と思いがちですが、ここで一言聞いておくと、受け取る時に慌てません。

受付での流れ
  1. 予約名と作業内容(脱着・組み換え・購入して交換)を伝える
  2. 持ち込みのタイヤやホイールがあれば渡す
  3. 見積もりの項目(工賃・バランス・バルブ・処分)を確かめる
  4. 作業中に追加の作業が出たら連絡してもらうよう頼む
  5. 受け取りの目安の時間を聞いておく

ロックナットや車内の荷物も伝えておく

盗難防止用のロックナットを付けている車は、外すための専用の工具(アダプター)が要ります。

車内やトランクに置いてあることが多いので、受付で「ロックナットです」と一言伝えて、場所も教えておきましょう。

スペアタイヤの下や荷室に荷物を詰め込んでいる場合は、作業の邪魔にならないよう先に出しておくと親切です。

『そこまで気にするの?』と思うかもしれませんが、こうした準備で作業がスムーズに進みます。

見積もりは「何が含まれているか」を見る

見積もりで確かめたいのは、金額そのものより項目の中身です。

同じ「交換」でも、バランス調整やエアバルブ、古いタイヤの処分が入っているかで内容が変わります。

見積もりの項目確かめたいこと
脱着・組み換えの工賃何本分か・どの作業か
バランス調整全部のタイヤが対象か
エアバルブ交換するか・タイヤ交換と同時か
古いタイヤの処分引き取ってもらうか・持ち帰るか
ナット・センサー類今のものを使うか・追加が要るか

費用の決まり方はタイヤ交換の費用で、項目ごとに見ています。

古いタイヤの処分は先に決めておく

不要になったタイヤは、購入した販売店に処理費を払って引き取ってもらうのが一般的だと、JATMAは説明しています。

自治体で回収するかどうかは地域によって違うので、店で引き取ってもらうか先に決めておくとスムーズです。

作業中に店でしていること

作業中は待つだけですが、何をしているかを知っておくと、受け取りの説明が分かりやすくなります。

JATMAの基準には、タイヤを車に取り付ける時の手順が細かく決められています。

取り付けの時に行われること(JATMAの基準より)
  • ハブやホイール、ナットについた異物を取り除く
  • ナットを対角線の順に締める
  • ホイールに合ったナットを使う
  • 車に決められたトルクで均等に締める
  • ハンドルを左右いっぱいに切ってタイヤが車体に当たらないか確かめる

タイヤホイール交換ではナットの相性も見る

タイヤホイール交換で別のホイールを使う時は、ナットがそのホイールに合っているかが大切です。

JATMAは「ホイールに適合したナットを使う」とし、自動車メーカーの取扱説明書にも「使用しているホイール専用のナットを使用」と書かれている例があります。

夏用と冬用でホイールが違う場合は、ナットの種類を店に確かめてもらいましょう。

詳しくはスタッドレス用ホイールのナットの記事で紹介しています。

組み換えではバランス調整とバルブも

組み換えの時は、タイヤとホイールの重さの偏りを整えるバランス調整をします。

JATMAは、乗用車用タイヤは全車輪のバランスを調整するよう定めています。

エアバルブについてもJATMAは、タイヤが摩耗して使えなくなった時にバルブも交換することを勧めています。

空気圧センサーが付いた車

タイヤの空気圧を知らせる装置(TPMS)が付いた車は、ホイールを替える時にセンサーの取り付けや登録が必要になることがあります。手順は車ごとに違うので、予約の時に「空気圧の警告が出る車です」と伝えておきましょう。

受け取る時に見ておくポイント

作業が終わったら、店の説明を聞きながら自分の目でも確かめます。

『見てもよく分からない』という方も多いはずです。ここでは見る場所を絞っておきますね。

受け取り時のチェック
  • タイヤの横の製造年週(4桁の数字)を確かめる
  • 4本ともサイズの表記が同じか見る
  • 空気圧をいくつに合わせたか聞く
  • ナットを何で締めたか(トルクレンチか)を聞く
  • 増し締めの時期と、店でしてもらえるかを聞く

製造年週は4桁の数字で分かる

タイヤの横には、いつ作られたかを示す4桁の数字があります。

JATMAによると、例えば「1220」なら最初の12が週、後ろの20が年で、2020年の12週目に作られたという意味です。

『新品なのに去年の製造だった』と驚く方もいますよね。

JAFは、購入時点で製造から1〜2年たっていても、保管が適切なら気にしすぎる必要はないと説明しています。

気になる時は、受け取りの場で「いつ製造のタイヤですか」と聞いてみてください。

中古タイヤ交換の時は年数と状態も

中古タイヤ交換の場合は、製造年週に加えて溝とひび割れも見ておきましょう。

JATMAは、使用開始から5年以上たったタイヤは販売店などで点検を、製造から10年たったタイヤは溝があっても交換を勧めています。

中古は使い始めた時期が分からないことが多いので、製造年週が判断の手がかりになります。

受け取り時に見る製造年週・サイズ表記・空気圧・増し締めのチェックポイントの図解

交換後100kmまでに確かめること

交換が終わって家に帰ったら、それで終わり。そう思いがちですが、実はここからが大事なんです。

よくある失敗

交換してもらったから安心と思い、増し締めをしないまま走り続けてしまう。ナットは走り始めにゆるむことがあるので、決められた時期に確かめておきましょう。

増し締めは走行初期の100km程度で

JATMAの乗用車用の基準では、タイヤを取り付けた後、走行初期(100km程度)の段階でナットの増し締めをすることになっています。

締める強さは「車に決められたトルク」で、車種によって違います。

自分で確かめる時は、取扱説明書でトルクを見てから、トルクレンチを使うのが基本です。

自信がない時は、交換した店に増し締めを頼めるか聞いてみましょう。

新品タイヤは慣らし走行をする

新しいタイヤは、表面がなじむまで本来の性能が出にくいものです。

JATMAは乗用車用の新品タイヤについて、80km/h以下で100km以上の慣らし走行を勧めています。

スタッドレスについては、ブリヂストンが60km/h以下で200km以上の慣らしを勧めています。

雪が降る前に交換しておくと、慣らしを済ませた状態で冬を迎えられます。

外した夏タイヤ(冬タイヤ)のしまい方

スタッドレスタイヤへの交換で外した夏タイヤは、次の季節まで保管しておくことになります。

JATMAは、直射日光や雨、油、ストーブなどの熱源を避けて保管するよう定めています。

ホイール付きのタイヤは空気圧を使う時の半分程度にして横に積み、タイヤだけの場合は縦に置くのが基本です。

保管の前には汚れを落として、よく乾かしてからしまいましょう。

詳しい置き方はスタッドレスタイヤの保管方法で紹介しています。

走っていて気になったら早めに相談

交換後に「ゴトゴト音がする」「ハンドルがぶれる」と感じたら、そのまま走り続けないでください。

ナットのゆるみやバランスのずれが原因のこともあります。

交換後の注意点はタイヤ交換後の注意点で詳しく紹介しています。

交換後の流れ
  1. 走り出しはゆっくり、異音や振動がないか気にしながら走る
  2. 100km程度走ったら増し締めをする
  3. 1か月に1回は空気圧を確かめる
  4. 外したタイヤを保管するなら、汚れを落として乾かしてからしまう

よくある相談:増し締め・十字レンチ・製造年

タイヤ交換について寄せられる相談の中から、多いものを3つ取り上げます。

「100km走ったら増し締めと言われたけど、本当に必要?」

店で交換した後に「100kmくらい走ったら増し締めを」と言われ、迷う方は多いですよね。

結論から言うと、JATMAの基準に「走行初期(100km程度)の段階で増し締め」と書かれているので、言われたとおりにしておくのが安心です。

国土交通省がまとめた大型車の車輪が外れる事故の分析では、約45%が車輪の脱着作業後1か月以内に起きていました。

乗用車とは条件が違いますが、交換直後はゆるみが出やすい時期だと覚えておくといいですよ。

「十字レンチで力いっぱい締めれば、トルクレンチはいらない?」

自分でタイヤを変える方から、よく出る質問です。

『きつく締めておけば安心』と思いがちですが、締めすぎもよくありません。

JATMAは、トルク不足はナットのゆるみやボルト折れの原因、締めすぎはネジ山やホイールの傷みの原因になると説明しています。

車に決められたトルクで締めるには、トルクレンチを使うのが確実です。

自分での交換を考えている方は自分で交換する手順も読んでみてください。

「交換したタイヤの製造年が思ったより古い気がする」

受け取った後に4桁の数字を見て、気になってしまう方もいます。

まずは「何年の何週か」を読み取ってみてください。

JAFの説明のとおり、1〜2年前の製造でも保管が適切なら性能を気にしすぎる必要はないとされています。

どうしても気になる場合は、受け取りの場で店に聞いて、納得してから帰るのがいちばんです。

迷った時は

どの相談も、「その場で店に聞く」が一番早い解決法です。聞きにくいと感じたら、この記事のチェック項目をスマホで見せながら確認してもいいですよ。

タイヤ代と車検が重なった時の考え方

タイヤ交換を考えるタイミングは、車検や大きな修理の時期と重なることもあります。

『タイヤも替えて、車検も通して…今年は出費が多いな』と感じる方もいるはずです。

費用が重なった時は

タイヤの買い替えや車検、修理の費用がまとめてかかる時は、今の車の価値と比べて考えてみるのも一つの方法です。乗り続けるか、売って乗り換えるかを落ち着いて比べられます。

乗り換えを考えるなら、手放し方は下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。

どちらにするにしても、先に今の車の相場を知っておくと判断しやすくなりますよ。

車検とタイヤ交換が重なった時の考え方は車検とタイヤ交換が重なった時の記事で詳しく紹介しています。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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よくある質問

冬タイヤ交換はいつごろ予約すればいいですか?

住んでいる地域の初雪より前に済ませておくのが安心です。秋から初雪のころは予約が集中しやすいので、早めに日程を押さえておきましょう。

スタッドレス交換は自分でもできますか?

ホイール付きの履き替えなら、取扱説明書の手順と規定トルクを守れば自分でもできます。平らな場所で輪止めをし、トルクレンチで締めて、100km程度で増し締めをしましょう。不安な時は店に頼むのが安心です。

タイヤ取り付けの後、空気圧はいつ確かめればいいですか?

JATMAは、空気圧は自然に下がるので最低1か月に1回は点検するよう勧めています。交換直後と、冬は気温が下がった時期にも見ておくと安心です。

スタッドレスにタイヤを変える時、夏タイヤとサイズを変えてもいいですか?

外径を変えずにホイールを小さくするインチダウンという方法があります。ただし、外径・ホイールが付くか・ロードインデックスが下がらないかを確かめる必要があるので、店で適合を確認してもらいましょう。

4本のうち1本だけ交換してもいいですか?

JATMAは全部の車輪を同じサイズ・種類にそろえるのが基本としています。特に4WD車は駆動系に影響することがあるので、本数は店と相談して決めましょう。

まとめ

この記事の要点
  • タイヤ交換は予約前・受付・作業中・受け取り・交換後100kmの5つの場面で確かめることが変わる
  • 予約前はサイズ・本数・ホイールの有無・持ち込みかどうかを伝える
  • 受け取り時は製造年週・サイズ・空気圧・締め付けの方法を確かめる
  • 交換後は走行初期(100km程度)で増し締めをする
  • タイヤ代と車検が重なる時は、今の車の価値と比べて考えるのも一つの方法
スタッドレスタイヤガイド

スタッドレスタイヤガイド 編集部

スタッドレスタイヤの選び方・サイズの見方、履き替えの時期と交換の方法、寿命の見分け方、保管と処分、冬の道路の規制、タイヤの費用がかさんだ時に今の車を乗り続けるか手放すかの判断まで、公的機関とメーカーの公式情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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