スタッドレスタイヤのデメリット|普通の道での走りと費用の負担

雪のない道を走る車と冬用タイヤ、スタッドレスタイヤのデメリットを紹介する記事タイトル

当サイトは国土交通省・警察・JAF・日本自動車タイヤ協会(JATMA)など公的機関や団体の公開情報と、自動車・タイヤメーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。タイヤのサイズや指定空気圧、締め付けトルクは車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書や車体の表示で確認してください。冬用タイヤの規制やチェーン規制は道路・地域・時期で変わるため、お出かけ前に道路管理者や警察の最新情報を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

スタッドレスタイヤに替えたら、『雪のない普通の道を走っても大丈夫なのかな』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、スタッドレスタイヤで普通の道は走れます。ただ、乾いた路面や雨の日は夏タイヤより止まるまでの距離が長くなりやすく、減りも早いのがデメリットです。

この記事では、スタッドレスタイヤのデメリットを走り・費用・手間・保管の4つに分けて、それぞれの対策を紹介します。まずは、今のタイヤの横に「STUDLESS」の表示があるか、溝が十分残っているかを見ておきましょう。

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目次

スタッドレスタイヤで普通の道を走るとどうなる?

先に結論

スタッドレスタイヤで普通の道(雪や氷の無い道)を走ることはできます。ただ、雪や氷の上で効くように作られているため、乾いた路面や濡れた路面では夏タイヤより止まりにくく、減りも早くなる傾向があります。

『冬の間、雪が降らない日も履いたままで平気?』と思いますよね。

例えば、家族とこんな会話になることもあります。

「雪の日だけスタッドレスにできたら楽なのにね」

「履いたままでいいけど、晴れの日も止まりにくいらしいよ」

JATMA(日本自動車タイヤ協会)は、冬用タイヤを乾いた路面や濡れた路面で使う時は、速度に注意して急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避けるよう案内しています。

つまり、普段使いはできるけれど、夏タイヤと同じ感覚で走らないことが大事なんです。

なぜ普通の道では弱いの?

スタッドレスタイヤは、低い気温でもやわらかさを保つゴムと、深い溝、細かい切り込み(サイプ)で雪や氷をつかみます。

このやわらかさが、乾いた路面では逆に働きます。タイヤメーカーは、ゴムが柔らかいため、夏に使うと夏タイヤより早く減り、乾いた路面や濡れた路面で止まるまでの距離が長くなる傾向があると説明しています。

路面スタッドレスタイヤ夏タイヤ
圧雪・凍結得意滑りやすく危険
乾いた路面走れるが止まるまでの距離が長め得意
濡れた路面水をかき分けにくく注意得意
夏の高温の路面減りが早い得意

夏タイヤとの違いは、スタッドレスとノーマルタイヤの違いでくわしく紹介しています。

普通の道での走りのデメリット

ここが大事なところです

乾いた路面でも濡れた路面でも、スタッドレスタイヤは夏タイヤより止まるまでの距離が長くなる傾向があります。特に雨の日の高速道路は注意が必要です。

『どのくらい違うの?』と気になりますよね。JAFとJATMAが公開しているテストの結果を、条件と一緒に見てみましょう。

JAFのテストで見る乾いた路面・濡れた路面

JAFは2015年3月に、テストコースで夏タイヤとスタッドレスタイヤ(プラットホームが出たもの)の止まるまでの距離を比べています。

条件夏タイヤ(新品に近いもの)スタッドレス(プラットホーム出現)
乾いた路面・60km/h17.0m18.8m
乾いた路面・100km/h47.5m51.1m
濡れた路面・60km/h16.7m20.3m
濡れた路面・100km/h47.6m72.2m

濡れた路面を100km/hで走った時は、差がかなり大きくなっています。JAFは、スタッドレスタイヤは乾いた路面でも濡れた路面でも止まるまでの距離が延びるので、路面に合わせて使い分けるのが望ましいとまとめています。

この結果は、テストコースで特定のタイヤと車を使った一例です。どの車でも同じ差になるわけではありません。

JATMAの資料では新品でも差がある

JAFのテストはすり減ったスタッドレスタイヤでしたが、新品でも差は出ます。

JATMAの資料では、夏タイヤの止まるまでの距離を100とした時、新品のスタッドレスタイヤは濡れた路面の100km/hで121、乾いた路面の100km/hで114でした。条件は、試験場で195/65R15のタイヤを付けた2000ccの乗用車で測ったものです。

『新品なら夏タイヤと変わらないはず』とは考えないほうがよさそうですね。

雨の日に滑りやすい理由

タイヤメーカーは、スタッドレスタイヤが雨の日に滑りやすいのは、柔らかいゴムで水の膜をかき分ける力が弱く、排水の性能も夏タイヤに劣る傾向があるからだと説明しています。

タイヤが水の上に浮くハイドロプレーニング現象も起きやすくなります。

雨の日の注意

雨の高速道路では、いつもより速度を落とし、車間距離を広めにとってください。スタッドレスタイヤだから雨でも大丈夫、とは考えないほうが安全です。

スタッドレスタイヤのデメリットを走り・費用・手間・保管の4つに分けた図解

デメリットを4つに分けた対策表

先に結論

スタッドレスタイヤのデメリットは「走り」「費用」「手間」「保管」の4つに分けると考えやすいです。それぞれに打てる対策があります。

『デメリットが多くて、結局どうすればいいのか分からない』という声もありますよね。

そこで、デメリットを4つに分けて、対策を1枚の表にまとめました。自分が気になる行から読んでみてください。

分け方デメリット対策
走り(乾いた路面)止まるまでの距離が長め、減りが早い車間距離を広めにとり、急ブレーキ・急ハンドルを避ける
走り(雨)水をかき分けにくく滑りやすい雨の日は速度を落とす。特に高速道路で注意
費用タイヤ代・ホイール代・履き替え工賃がかかる見積もりで内訳を比べ、買う時期と本数を計画する
費用(燃費)燃費が落ちる場合が多い空気圧を月に1回は確かめる
手間年に2回の履き替えが要る早めに予約し、混む時期を避ける
保管使わない時期の置き場所が要る直射日光・雨・熱源を避けて保管する

費用の負担はどう考える?

スタッドレスタイヤの費用は、タイヤ本体、ホイール、履き替えの工賃、保管に分かれます。

金額は商品・サイズ・店・時期で大きく変わるので、この記事では相場の金額は出しません。下の表に、自分の見積もり額を入れて比べてみてください。

費用の項目いつかかるか金額
タイヤ4本買う時見積もり額
ホイール4本ホイールごと買う時見積もり額
履き替え工賃冬の前と春の2回見積もり額
保管店に預ける場合見積もり額

年間の費用の全体像は、スタッドレスタイヤにかかる費用の全体像で紹介しています。

燃費のデメリット

タイヤメーカーは、スタッドレスタイヤはゴムが柔らかく変形が大きいので、転がる時の抵抗が増え、燃費は落ちる場合が多いと説明しています。どのくらい落ちるかを示す公的な数字は見当たりません。

燃費の理由と影響を抑える工夫は、スタッドレスタイヤで燃費は悪くなる?にまとめています。

スタッドレスタイヤを冬以外も履き続ける時の注意

先に結論

JATMAは、冬が過ぎたら夏タイヤに戻すよう勧めています。冬以外もスタッドレスタイヤを使い続けるなら、速度と急な操作に気をつけ、溝の減りをこまめに見ることが大事です。

『履き替えが面倒だから、1年中スタッドレスでいいかな』と考える方もいますよね。

JATMAは、夏の間も冬用タイヤを使い続ける場合は、速度に注意し、急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避けるよう案内しています。

冬以外に履き続ける時のチェック
  • 雨の日、とくに高速道路では速度を控えめにする
  • 車間距離を夏タイヤの時より広めにとる
  • 溝の減りを月に1回は見る
  • 次の冬に使うなら、プラットホームが出ていないか確かめる

すり減ったスタッドレスを夏に使う考え方

JATMAは、残り溝が新品時の50%未満になった冬用タイヤは冬用として使わず、スリップサイン(残り1.6mm)が出るまでは夏用として使えると案内しています。

すり減ったスタッドレスタイヤを夏に使い切る方法もありますが、雨の日の止まりにくさは残ります。夏に使い切る時の注意は、スタッドレスタイヤを夏に履きつぶすのはあり?で紹介しています。

冬だけ履いて夏タイヤに戻す
  • 夏の雨の日も止まりやすい
  • スタッドレスの減りを抑えられる
  • 次の冬も効きを保ちやすい
1年中スタッドレスで走る
  • 乾いた路面・雨の日に止まりにくい
  • 夏の間に減りが早く進む
  • 次の冬に冬用として使えなくなることがある
冬だけ履く場合と1年中履く場合を比べた図解

履き替えの手間を減らす方法もある

履き替えが負担なら、ホイール付きのセットにして付け外しだけにする、店に保管を頼むといった方法があります。

雪が少ない地域なら、オールシーズンタイヤという選び方もあります。ただ、凍った路面ではスタッドレスタイヤより滑りやすく、チェーン規制の時はチェーンが要ります。くわしくはオールシーズンタイヤとスタッドレスの違いで紹介しています。

スタッドレスタイヤのデメリットでよくある相談

先に結論

知恵袋では「雪のない普通の道を走るとどんなデメリットがある?」「普通の道で少し滑った」という相談がとても多く読まれています。走れるけれど、夏タイヤより早めに減速するのが答えです。

ここでは、スタッドレスタイヤのデメリットについて多く読まれている相談を要約して紹介します。

「雪のない普通の道を走ると、どんなデメリットがありますか?」

とても多く読まれている質問です。燃費が落ちるかどうかも気にされています。

デメリットは、止まるまでの距離が長くなりやすいこと、減りが早いこと、燃費が落ちる場合が多いことの3つです。どれも、雪の上で効くための柔らかいゴムが理由です。

「普通の道のカーブで、少し滑った感じがしました」

夏タイヤなら平気な速度でカーブに入ったら、わずかに滑った、という相談です。

スタッドレスタイヤは乾いた路面でも夏タイヤよりグリップが弱く感じることがあります。カーブの手前で十分に減速し、曲がっている途中でブレーキを踏まない走り方が安心です。

タイヤが古くなって硬くなっていると、さらに滑りやすくなります。気になる時は、店で溝とゴムの硬さを見てもらいましょう。

「12月末の高速道路は、スタッドレスが要りますか?」

年末に山あいの高速道路を通って移動する予定で、夏タイヤのままで大丈夫か、という相談です。

高速道路で冬用タイヤ規制が出ると、冬用タイヤかチェーンなどの滑り止めがない車は走れません。年末の山あいの道は雪や凍結の可能性があるので、冬用タイヤとチェーンの両方を考えておくと安心です。規制の違いは、冬用タイヤ規制とチェーン規制の違いで紹介しています。

デメリットと車の今後をあわせて考える

先に結論

スタッドレスタイヤは、タイヤ代や履き替えの費用が毎年のように積み重なります。車検や修理の費用も重なる時は、車の今後とあわせて考えておくと判断しやすくなります。

『冬の出費が思ったより大きい』と感じる方も多いはずです。

状況考えておきたいこと
当分は今の車に乗るスタッドレスの買い替え時期と費用を計画する
雪がほとんど降らない地域オールシーズンタイヤやチェーンで足りるか考える
車検や修理の費用も重なる乗り続けるか手放すかを先に考える

タイヤ代や車検の費用がかさんで今の車を手放すことも考えた時は、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。先に今の車の相場を知っておくと、判断しやすくなりますよ。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

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よくある質問

スタッドレスタイヤで普通の道を走っても大丈夫ですか?

走ることはできます。ただ、乾いた路面や濡れた路面では夏タイヤより止まるまでの距離が長くなりやすいので、速度を控えめにして急な操作を避けてください。

スタッドレスタイヤのデメリットは何ですか?

乾いた路面や雨の日に止まりにくいこと、減りが早いこと、燃費が落ちる場合が多いこと、履き替えと保管の手間と費用がかかることです。

スタッドレスタイヤを普段使いで1年中履いてもいいですか?

JATMAは冬が過ぎたら夏タイヤに戻すよう勧めています。履き続けるなら速度に注意し、溝の減りをこまめに見てください。

スタッドレスタイヤは雨の日に弱いですか?

タイヤメーカーは、柔らかいゴムで水をかき分ける力が弱く、雨の日に滑りやすい傾向があると説明しています。雨の高速道路は特に注意しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • スタッドレスタイヤで普通の道は走れるが、止まるまでの距離が長くなりやすい
  • 雨の日、特に高速道路は滑りやすいので速度を落とす
  • デメリットは走り・費用・手間・保管の4つに分けて対策を考える
  • 冬以外に履き続けると減りが早く、次の冬に使えなくなることがある
  • JATMAは冬が過ぎたら夏タイヤに戻すよう勧めている
スタッドレスタイヤガイド

スタッドレスタイヤガイド 編集部

スタッドレスタイヤの選び方・サイズの見方、履き替えの時期と交換の方法、寿命の見分け方、保管と処分、冬の道路の規制、タイヤの費用がかさんだ時に今の車を乗り続けるか手放すかの判断まで、公的機関とメーカーの公式情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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