当サイトは国土交通省・警察・JAF・日本自動車タイヤ協会(JATMA)など公的機関や団体の公開情報と、自動車・タイヤメーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。タイヤのサイズや指定空気圧、締め付けトルクは車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書や車体の表示で確認してください。冬用タイヤの規制やチェーン規制は道路・地域・時期で変わるため、お出かけ前に道路管理者や警察の最新情報を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
仕事や畑で使うトラックに、冬用のタイヤを用意しようとしている方も多いはずです。乗用車と同じ感覚で選んでいいのか、迷いますよね。
結論から言うと、トラックのタイヤ交換では「LT」などの規格と、荷物を積んだ時の重さに耐えられるかを最初に確かめます。空気圧の決まりや溝の基準も、乗用車とは少し違うんです。
まずはタイヤの横の表示と、運転席のドア付近にある空気圧の表示を見てみてください。この記事では、トラックのスタッドレスの選び方と交換の目安を紹介します。
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トラックのタイヤは乗用車と何が違う?
小形トラック用のタイヤは、荷物を積んで走る前提で作られています。表示・空気圧・溝の基準が乗用車用と違うので、同じ物差しで選ばないことが大切です。
『タイヤなんてサイズが合えば同じでしょう』と思いがちですよね。でも実は、トラックのタイヤには乗用車にはない決まりがいくつもあります。
JATMA(日本自動車タイヤ協会)は、乗用車用とは別に、小形トラック用やトラック・バス用のタイヤの基準をまとめています。
タイヤの横の「LT」表示
タイヤの横(サイドウォール)に「LIGHT TRUCK」または「LT」とあれば、小形トラック用のタイヤです。
例えば、軽トラックの純正タイヤには「145/80R12 80/78N LT」のような表示があります(メーカーのカタログ諸元の例)。最後のLTが、小形トラック用であることを示しています。
荷物の重さとロードインデックス
ロードインデックス(LI)は、そのタイヤが支えられる重さの上限を表す数字です。JATMAの表では、80は450kg、78は425kgにあたります。
保安基準では、荷物を積んだ状態で1本のタイヤにかかる重さが、そのタイヤの負荷能力以下であることが求められています。
- 車に決められた積載量を超えて積まない
- 荷物は片側に寄せず、なるべく均等に積む
- 前と後ろでLIが違うタイヤが指定されている車は、その指定に従う
JATMAは、積みすぎや片寄った積み方をすると、タイヤが変形して熱を持ち、傷みの原因になると案内しています。くわしい読み方は、速度記号とロードインデックスで紹介しています。
乗用車用とトラック用タイヤの比較表
乗用車用とトラック用では、空気圧を調整してよい範囲と、高速道路で走る時の残り溝の基準が違います。ここを知らないと、知らないうちに基準外で走っていることもあります。
違いを1つの表にまとめてみました。数字はJATMAの基準です。
| 比べる点 | 乗用車用タイヤ | 小形トラック用タイヤ(LT) | トラック・バス用タイヤ |
|---|---|---|---|
| 横の表示 | LTの表示はない | LIGHT TRUCK または LT | トラック・バス用の規格 |
| 空気圧の調整範囲(指定空気圧から) | 0〜+20kPa | 0〜+70kPa | 0〜+80kPa |
| 溝の使用限度 | 1.6mm | 1.6mm | 1.6mm |
| 80km/h以上で走る時の残り溝 | 1.6mm(LT表示の乗用車類似タイヤは2.4mm) | 2.4mm未満は使わない | 3.2mm未満は使わない |
| 冬用として使える溝 | 新品時の50%まで | 新品時の50%まで | 新品時の50%まで |
『空気は多めに入れておけば安心』と考える方もいますよね。ただ、調整範囲はあくまで指定空気圧を基準にした幅です。まずは指定空気圧を確かめることが先なんです。
指定空気圧はどこで見る?
JATMAによると、指定空気圧は取扱説明書や運転席のドア付近などに表示されています。空気圧は走る前の冷えている時にエアゲージで測り、最低1か月に1度は点検するよう勧めています。
空気圧の考え方は、スタッドレスタイヤの空気圧でくわしく紹介しています。
小形トラック用タイヤの溝の種類
JATMAによると、小形トラック用タイヤには、高速向けの浅い溝、普通の溝、経済性を重視した冬用の深い溝などのタイプがあります。
雪の多い地域で冬も仕事に使うなら、どのタイプが合うか店で相談してみてください。
トラックのスタッドレスタイヤの選び方
トラックのスタッドレスは、純正と同じサイズ・LI・規格を選び、4本(複輪なら全輪)を冬用にそろえるのが基本です。
軽トラックのスタッドレスタイヤ
軽トラックのスタッドレスタイヤも、まず純正の表示と同じサイズ・LI・LT規格を選びます。
『軽トラに乗用車用のスタッドレスは付けられないの?』という疑問もよく見かけます。保安基準で求められているのは、1本にかかる重さがタイヤの負荷能力以下であることです。乗用車用かどうかだけで決まるわけではないので、LIと車の重さを店で確かめてもらいましょう。
荷台が軽い時の雪道の走り方は、軽トラのスタッドレスタイヤでくわしく紹介しています。
2tトラックのスタッドレスタイヤ
2tトラックのスタッドレスタイヤの価格は、サイズ、LI、後輪が2本ずつ並ぶ複輪かどうか、本数で変わります。複輪の車は後ろだけで本数が多くなるので、見積もりの本数を確かめておきましょう。
JATMAは、複輪で使う時の負荷能力は、1本で使う時とは別に決められているとしています。サイズが同じに見えても、表示を見比べることが大切です。
- 今のタイヤの横の表示(サイズ・LI・速度記号・LT)を写真に撮る
- 運転席のドア付近の指定空気圧を確かめる
- 前輪と後輪で違うタイヤが指定されていないか見る
- 全輪の本数(複輪を含む)を数える
- チェーンを付ける輪を取扱説明書で確かめる
全輪を冬用にそろえる
JATMAは、冬用タイヤは全車輪に付けないと挙動が安定しないとしています。駆動輪だけをスタッドレスにするのは避けましょう。
荷台が空の時の雪道
後輪駆動のトラックは、荷台が空だと後輪にかかる重さが小さくなりがちです。国土交通省の地方整備局は、FR(後輪駆動)車は駆動輪にかかる荷重が小さく、雪道の発進で後輪が空転しやすいと案内しています。
同じ案内では、FR車はあらかじめ重いものを積んでおくことも勧められています。『いつもより後ろが滑る』と感じたら、速度を落とし、急な操作を避けましょう。
チェーンも用意しておく
チェーン規制の時は、スタッドレスでもチェーンが必要です。4WD車も対象になります。チェーンの付け方は、タイヤチェーンの取り付け方で紹介しています。
トラックタイヤの寿命と交換の目安
トラックタイヤの寿命も、年数・溝・傷の3つで見ます。高速道路をよく走るなら、乗用車より早く「残り溝の基準」に届く点に気をつけましょう。
年数の目安
JATMAの小形トラック用の基準でも、使用開始から5年以上たったタイヤは店で点検、製造から10年たったタイヤは溝があっても交換が勧められています。スペアタイヤも同じです。
溝の目安
溝の使用限度は1.6mmです。高速道路など80km/h以上で走る時は、小形トラック用で2.4mm、トラック・バス用で3.2mmの残り溝が基準になります。
冬用タイヤは、残り溝が新品時の50%未満になると、雪道や凍った道では使えません。溝の中のプラットホームが出てきたら、冬用としての使用限度です。
| チェック | 見るところ | 気になった時 |
|---|---|---|
| 年数 | タイヤの横の4桁の製造年週 | 使用開始5年で点検、製造10年で交換 |
| 溝 | スリップサインとプラットホーム | 高速をよく走るなら早めに準備 |
| 傷・片減り | 側面の傷、左右・前後の減り方の差 | 店で点検してもらう |
| 空気圧 | 冷えている時のエアゲージの値 | 指定空気圧に戻す |
トラックタイヤ交換は自分でできる?店に頼む?
トラックのタイヤは重く、空気圧も高めです。トラックタイヤ交換を自分でする時は、取扱説明書の手順と規定のトルクを守り、不安があれば店に頼みましょう。
交換の基本の流れ
JATMAの小形トラック用の基準では、ナットは対角線の順に2〜3回に分けて締め、トルクレンチなどで規定のトルクにそろえます。
- 平らな場所に止め、外さないタイヤに輪止めをする
- ナットを少しだけゆるめてからジャッキで持ち上げる
- タイヤを付け替え、ナットを対角線の順に仮締めする
- 車を下ろしてから、取扱説明書の規定トルクで本締めする
- 50〜100kmほど走ったら、規定トルクで増し締めする
大型トラックのタイヤ交換は店へ
国土交通省の資料では、令和6年度に起きた大型車の車輪脱落事故は120件でした。そのうち約45%が、車輪を付け外ししてから1か月以内に起きています。
これは車両総重量8t以上などの大型車の統計です。大型タイヤ交換やダンプのタイヤ交換は、専用の設備と経験がある店に頼むのが安心です。
トラックタイヤのパンク修理
トラックタイヤのパンク修理も、穴の位置や大きさで直せるかどうかが変わります。JATMAの乗用車用の基準では、側面のコードに届く傷は修理できないとされています。トラックも、まず店で見てもらいましょう。
持ち込みや近くの店を探す時
トラックタイヤ交換を持ち込みで頼みたい時は、トラック用のタイヤに対応しているか、複輪の作業ができるかを電話で確かめておくと安心です。近くのトラックタイヤ交換の店を探す時も、まず対応できるサイズを聞いてみてください。
トラックのタイヤのよくある相談
ネットの質問サイトでよく見かける相談を、3つ取り上げてみます。

「前輪の左右で減り方が違う。1本だけ新品にしていい?」
トラックの前輪の左右で減るペースが違うので、1本だけ新品にしても大丈夫か、という相談です。
JATMAは、同じ車軸にサイズや種類の違うタイヤを混ぜないよう案内しています。新品とすり減ったタイヤを左右に並べると、減り方の差がそのまま残ってしまいます。
左右で減り方が違うのは、空気圧や足回りに原因があることもあります。交換の前に、店で原因を見てもらうのがおすすめです。
「軽トラック用のスタッドレスを一年中使えない?」
軽トラック用にスタッドレスを買って、夏もそのまま使えないか、という相談です。
JATMAは、冬が過ぎたら夏用タイヤに替えることを勧めています。スタッドレスはゴムが柔らかいので、夏に使うと減りが早く、乾いた道や濡れた道では止まるまでの距離が長くなる傾向があります。
使い続けるなら、速度を控えめにし、急な発進やブレーキを避けることが前提です。
「増し締めは足でレンチを踏む方法でいい?」
トラックの増し締めを、レンチに体重をかけたり音を目安にしたりしてもいいのか、という相談です。
JATMAは、トルクレンチなどで規定のトルクに締めるよう案内しています。締め足りないとナットがゆるみ、締めすぎるとボルトやホイールを傷める原因になります。
『だいたいこれくらい』という感覚ではなく、取扱説明書の規定トルクに合わせましょう。ボルトにLやRの刻印がある車は、回す向きにも気をつけてください。
タイヤ代や車検の費用が重なった時
トラックは車検が毎年のこともあり、タイヤ代と重なると負担が大きくなりますよね。修理やタイヤにかける費用を、今の車の価値と比べてみるのも1つの方法です。
乗り換えるなら、販売店の下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。先に今の車の相場を知っておくと、判断しやすくなります。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
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よくある質問
トラックタイヤの寿命は何年ですか?
JATMAの小形トラック用の基準では、使用開始から5年以上で店での点検、製造から10年で交換が勧められています。溝や傷の状態によっては、もっと早く交換が必要です。
トラックのスタッドレスは後輪だけでもいいですか?
おすすめできません。JATMAは、冬用タイヤは全車輪に付けないと挙動が安定しないとしています。
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まとめ
- トラックのタイヤ交換は、LT表示・LI・サイズを純正と同じにそろえるのが基本
- 小形トラック用は空気圧の調整範囲が0〜+70kPaで、乗用車用と違う
- 80km/h以上で走るなら、小形トラック用は残り溝2.4mmが基準
- スタッドレスは全輪にそろえ、チェーン規制の時はチェーンも必要
- 交換後は規定トルクで締め、50〜100km走ったら増し締めする





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