車のタイヤから異音がする原因|スタッドレスのロードノイズと点検の目安

冬の路肩でタイヤをのぞき込む後ろ姿と、車のタイヤの異音の原因を紹介する記事タイトル

当サイトは国土交通省・警察・JAF・日本自動車タイヤ協会(JATMA)など公的機関や団体の公開情報と、自動車・タイヤメーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。タイヤのサイズや指定空気圧、締め付けトルクは車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書や車体の表示で確認してください。冬用タイヤの規制やチェーン規制は道路・地域・時期で変わるため、お出かけ前に道路管理者や警察の最新情報を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

走っていると、タイヤのあたりから聞き慣れない音がする。『これって故障?それともスタッドレスだから?』と不安になりますよね。

結論から言うと、車のタイヤの異音は、スタッドレス特有の走行音のこともあれば、ナットの緩みや異物、部品の傷みのこともあります。音だけで原因を決めつけず、「いつ・どんな音か」をメモして点検してもらうのが近道です。

まずは安全な場所に止めて、タイヤに石や釘が刺さっていないか、空気が減っていないかを見てみてください。この記事では、音の種類ごとの原因と、点検に出す目安を紹介します。

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目次

タイヤから異音がしたら、最初に確かめること

先に結論

タイヤ交換の直後に出たカタカタ・ゴトゴトという音は、ナットの緩みのおそれがあります。この場合は走り続けず、安全な場所に止めて確かめましょう。

業界団体のJATMA(日本自動車タイヤ協会)は、タイヤを付けた後、走り始めの100km程度でナットを増し締めするよう案内しています。付け替えた直後は、ナットが緩みやすい時期なんです。

国土交通省がまとめた大型車(車両総重量8t以上など)の車輪脱落事故では、約45%が車輪を付け替えてから1か月以内に起きていました(令和6年度)。乗用車の統計ではありませんが、交換直後の音は甘く見ないほうがよいですね。

異音がした時に、止まって確かめること
  • タイヤの溝に石や釘が刺さっていないか
  • 空気が減ってつぶれたように見えるタイヤがないか
  • タイヤの側面にこぶのようなふくらみや傷がないか
  • タイヤハウスの中に雪や氷の塊が付いていないか
  • 最近タイヤ交換をしたか、した日と場所

高速道路の路肩で作業をするのは危険です。

JAFも路肩でのタイヤ交換はしないよう案内しています。不安な時は、ロードサービスや整備工場に頼んでください。

タイヤから異音がした時に止まって確かめる5つのポイントの図解

音の種類で見る、考えられる原因と点検の目安

ここが大事なところです

異音は「どんな音か」「いつ鳴るか」で、考えられる原因がしぼれます。ただし、ここに挙げるのはあくまで目安です。最終的な原因は、点検で確かめてもらいましょう。

『カタカタなのか、ゴトゴトなのか、自分でもよく分からない…』という方も多いはずです。音の感じと、鳴る場面を合わせて見てみてください。

音の感じ鳴る場面考えられる原因の例点検の目安
カタカタ・ゴトゴト走り出し、段差ナットの緩み、タイヤの変形すぐ止まって確かめる
カチカチ・パチパチ速度に合わせて一定のリズム溝の石、刺さった釘止まって見る。釘は抜かずに店へ
ポコポコ・ドンドン一定のリズムで揺れも出るタイヤのこぶ(はがれ)、変形早めに店で見てもらう
ゴー・ウォーン速度が上がると大きくなる路面の音、偏った減り、軸受け(ベアリング)続くなら早めに点検
シュルシュル・擦れる音ハンドルを切った時、回転に合わせて雪や氷の塊、泥よけなどとの接触止まって周りを見る
キュルキュル・キーエンジン始動時、ブレーキ時ベルトやブレーキまわり整備工場で点検
カラカラ低速、ブレーキ時小石や部品が入り込んでいる早めに点検

この表は、点検に出すかどうかを決めるための目安として編集部でまとめたものです。同じ音でも、車や状況によって原因は変わります。

カタカタ・カチカチ・ゴー・シュルシュル・キュルキュルなどタイヤの異音の種類ごとに考えられる原因を並べた図解

車のタイヤ周りの異音は「メモ」が役に立つ

整備工場で音を説明するのは、意外と難しいものです。次のようにメモしておくと、伝わりやすくなりますよ。

点検に出す前のメモ
  • どんな音か(カタカタ、ゴー、キュルキュルなど)
  • どこから聞こえるか(前・後ろ、右・左)
  • いつ鳴るか(走り出し、速度が上がった時、曲がる時、ブレーキ時)
  • いつから鳴るか(タイヤ交換の後、雪道を走った後など)
  • 音と一緒に、振動やハンドルのぶれがあるか

例えば、こんなふうに伝えると話が早いです。

「タイヤ交換の翌日から、右前のあたりで速度に合わせてカチカチ鳴ります」

「溝に何か刺さっているかもしれませんね。まず見てみましょう」

スタッドレスタイヤのロードノイズはどれくらい?

先に結論

スタッドレスは、深い溝と大きなブロック、細かい切れ込みを持つ作りです。夏タイヤから履き替えると、走る音の感じが変わったと感じることがあります。

スタッドレスに履き替えた直後に『なんだか音が大きくなった気がする』と感じる方は多いですよね。

冬用タイヤは、深い溝と大きなブロックで雪をつかむように作られています。夏タイヤとは溝の作りもゴムも違うので、乾いた道を走る時の音の感じが変わることがあるんです。

ただ、ロードノイズは路面の状態や速度、車によっても大きく変わります。「スタッドレスだから仕方ない」と決めつけず、急に音が変わった時は別の原因も考えてみてください。

スタッドレスのロードノイズを比べる時の見方

ロードノイズを比較したい時は、次の点をそろえて比べるのがコツです。

ロードノイズを比べる時の手順
  1. 同じ道、同じくらいの速度で比べる
  2. 4本の空気圧を、車の指定値にそろえてから比べる
  3. 新品と、何シーズンか使ったタイヤを同じ物差しで比べない
  4. 買う前は、メーカーのカタログで静かさについての説明を読む

あるタイヤメーカーは、スタッドレスでも異常な振動や騒音を防ぎ寿命を延ばすために、前後の入れ替え(ローテーション)を適宜するようすすめています。減り方がかたよると、音が大きくなることもあるからです。

ローテーションのやり方はスタッドレスタイヤのローテーションで紹介しています。

ベアリングの異音とロードノイズの違い

タイヤのロードノイズとまぎらわしいのが、車輪の軸受け(ハブベアリング)の音です。どちらも速度が上がるとゴーという音が大きくなるので、聞き分けは簡単ではありません。

路面が変わると音の感じも変わるならロードノイズ、路面に関係なく同じ音が続き、だんだん大きくなるなら部品の傷みも考えられます。タイヤベアリングの異音かどうかは、整備工場で車を持ち上げて確かめてもらうのが確実です。

静かな車ほどタイヤの音に気づきやすい

ハイブリッド車や電気自動車は、エンジンの音が小さい分、タイヤの音が目立ちやすくなります。あるタイヤメーカーも、電気自動車のタイヤには静かさが求められると説明しています。

『前の車では気にならなかったのに』と感じるのは、このためかもしれません。

タイヤ交換の後にハンドルが重い・軽いと感じる時

先に結論

タイヤ交換の後にハンドルが重い時は、空気圧の不足を最初に疑いましょう。スタッドレスに替えた直後は、タイヤの性格が変わるので、ハンドルの感じが違って当たり前の面もあります。

JATMAは、タイヤの種類やサイズを変えると車の動きが変わるので、慣れるまで注意して運転するよう案内しています。夏タイヤからスタッドレスへの履き替えも、まさにこれに当たります。

感じ方考えられることまずやること
ハンドルが重い空気圧の不足、タイヤの幅が変わった空気圧を指定値に合わせる
ハンドルが軽い・ふわふわする柔らかいゴムの感じ、凍った路面速度を落とし、急な操作を避ける
ハンドルがぶれる・取られるナットの緩み、バランスのずれ、パンク止まって確かめ、店で点検
まっすぐ走らない空気圧の左右差、減り方のかたより空気圧を確かめ、続くなら点検

保管していたタイヤは、空気圧を半分に下げていることもありますよね。

JATMAは保管時に空気圧を下げたら、使う時に指定空気圧に戻すよう案内しています。履き替えた日に空気圧を確かめておきましょう。

よくある失敗

ハンドルが重いのを「スタッドレスだから」と思い込んで、空気が少ないまま走り続けてしまうケースです。空気圧は見た目では分かりにくいので、エアゲージで測ってみてください。

新品のスタッドレスに替えた時は、慣らし走行も大事です。

あるタイヤメーカーは、新品のスタッドレスは時速60km以下で200km以上の慣らし走行をすすめています。表面の皮がとれて、本来の性能が出やすくなるためです。

交換後に確かめたいことはタイヤ交換後の注意点でまとめています。

冬に多い異音と、放っておかないほうがいい音

先に結論

冬は、タイヤハウスに付いた雪や氷が擦れる音が出やすい季節です。一方、釘が刺さった音やこぶによる音は、放っておくとパンクやバーストにつながるおそれがあります。

NEXCO中日本は、タイヤハウスの雪が氷の塊になってハンドル操作を妨げることがあるので、こまめに落とすよう案内しています。雪道を走った後にシュルシュル、ガリガリという音がしたら、まずタイヤハウスの中を見てみましょう。

釘が刺さっている時は抜かない

溝に釘が刺さっていても、すぐ抜くのはやめておきましょう。

JAFは、刺さった異物をすぐ引き抜かないよう案内しています。抜くと一気に空気が抜けることがあるからです。

パンクの修理か交換かの考え方はタイヤのパンク修理か交換かで紹介しています。

タイヤのこぶやひび割れ

タイヤの側面がこぶのようにふくらんでいたら、内部がはがれているおそれがあります。JATMAは、はく離(セパレーション)のあるタイヤを使ってはならない損傷に挙げています。

こぶが見つかったら、早めにタイヤ販売店で見てもらってください。

修理費やタイヤ代が重なる時は

異音の原因が足回りの部品だった場合、タイヤの買い替えと修理の費用が一度に重なることもありますよね。

車検も近いなら、その費用を今の車の価値と比べてみるのも一つの方法です。手放す時は下取りだけでなく買取店に売る方法もあるので、先に相場を知っておくと判断しやすくなります。

車検とタイヤ交換が重なった時の考え方は車検とタイヤ交換が重なった時の考え方で紹介しています。

車のタイヤの異音で知恵袋によくある相談

先に結論

知恵袋では「エンジンをかけるとキュルキュル鳴る」「カーブでタイヤがキーと鳴る」「ブレーキのあたりからカサカサ音がする」という相談がよく読まれています。

ここでは、多く読まれている相談を要約して答えます。

「エンジンをかけるとキュルキュル音がする」

エンジンをかけた時や走り出しにキュルキュル鳴るという相談です。

タイヤではなく、エンジンまわりのベルトなどが原因のことがあります。JAFは、補機ベルト(ファンベルトなど)は定期点検で緩みなどを確かめ、状態に応じて交換するよう案内しています。

音が続く時は、整備工場で点検してもらいましょう。

「勢いよくカーブを曲がると、タイヤがキーと鳴る」

カーブでタイヤが鳴くのは、タイヤが路面をつかむ力の限界に近いサインのことがあります。

まずは、カーブの手前で速度を落とすことを意識してみてください。空気圧が足りないと鳴きやすくなることもあるので、空気圧の確認もあわせてどうぞ。

雪道では、同じ速度でも曲がりきれないことがあります。冬は特に、カーブの手前の直線で減速を終えておきましょう。

「ブレーキのあたりからカサカサ音がする」

走っている時に、タイヤの奥からカサカサ、シャカシャカと音がするという相談です。

ブレーキまわりに小石やさびが入り込んでいることや、部品同士が軽く触れていることなどが考えられます。ブレーキは安全に直結する部分なので、自分で分解しようとせず整備工場に見てもらいましょう。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

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よくある質問

車のタイヤから異音がしたら、すぐ止まったほうがいいですか?

タイヤ交換の直後のカタカタ・ゴトゴト音や、ハンドルのぶれを伴う音は、安全な場所に止めて確かめてください。ナットの緩みのおそれがあります。

スタッドレスに替えたら音が大きくなりました。故障ですか?

スタッドレスは溝やゴムの作りが夏タイヤと違うため、音の感じが変わることがあります。ただ、急に大きくなった、振動もあるという時は、点検してもらいましょう。

タイヤ交換後にハンドルが重いのはなぜですか?

空気圧の不足がよくある原因です。保管中に下げた空気圧を戻し忘れていないか、指定値を確かめてみてください。

走行中にカタカタと音がします。タイヤが原因ですか?

溝の石や刺さった釘、ナットの緩みなどが考えられます。止まってタイヤを見て、分からない時は店で点検してもらいましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 交換直後のカタカタ・ゴトゴトは、ナットの緩みを疑って止まって確かめる
  • 異音は「どんな音・いつ・どこから」をメモして点検に出す
  • スタッドレスは夏タイヤと作りが違い、音の感じが変わることがある
  • 交換後にハンドルが重い時は、まず空気圧を確かめる
  • 刺さった釘は抜かず、こぶのあるタイヤは早めに店で見てもらう

燃費や走りの変化が気になる方は、スタッドレスタイヤで燃費は悪くなる?もあわせて読んでみてください。

スタッドレスタイヤガイド

スタッドレスタイヤガイド 編集部

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